がごめ昆布で和洋中! 大試食会レポート
-
美味
雑誌やテレビ番組でも取り上げられ、函館の特産品として注目が集まっている「がごめ昆布」。函館市沿岸で生育し、表面の複雑な凹凸模様と強力な粘りが特徴の、非常に珍しい昆布の一種です。
昔から松前漬やおぼろ昆布、とろろ昆布などの原料として利用されてきましたが、今や独特の口当たりや、健康効果への期待から、料理の素材として大人気! 飲食店でもメニューに取り入れるところが相次いでいます。
このたび、がごめ料理の大規模な試食会が市内ホテルにて開催されました。提供された料理は、和洋中あわせて21種類。
さあ、めくるめく「がごめワールド」へご案内しましょう。
◆ご飯ものからメイン、スープ、サラダ、デザートまで、シェフ渾身のメニューがずらり
この試食会は、がごめ昆布の普及を目的とする団体「函館がごめ連合」が企画したもの。函館国際ホテルの大広間に、がごめ料理の数々がずらりと並べられました。
ご飯ものから麺料理、煮物、炒め物、魚料理に肉料理、スープ、サラダ、さらにデザートなど、メニューの内容は多種多彩。元ふじ万旅館料理長で、がごめ連合料理アドバイザーを務める函館調理師界の重鎮・秋保 栄さんと、木村忠能総料理長をはじめとする同ホテルの各分野のシェフが、知恵を絞って練りに練り、この日のために腕をふるって仕上げた特別な料理ばかりです。
一見してがごめ昆布を使用していることがわかるものもあれば、どこにどのように使われているかが見ただけではわからないものもあり、期待が高まります。
◆これが私の選んだ「おすすめベスト3」!
この日提供された21種類のがごめ料理の中から、独断でベスト3を発表いたします。
実は昆布がそんなに得意じゃないのに、がごめ昆布料理の試食取材に来てしまったというお間抜け記者が、「これはおいしい!」と太鼓判を押すのは......?
①鱈のがごめまぶし甘酢あんかけ
ころもをつけて揚げたタラに、大量の刻みがごめ昆布がまぶされており、昆布の粘りとあんかけのとろみが一体となって、甘酸っぱさが口の中いっぱいに広がります。野菜にもあんがからんで口の中さっぱり。あんかけのような元々とろみのある料理と、がごめ昆布との相性はバツグンです。
②がごめとイカのトビッコ入りスープチャーハン |
③がごめかけ翡翠(ひすい)麺 |
◆ほかにも、バラエティにとんだ料理がいろいろ
ベスト3に選んだメニューのほかにも、いろいろなタイプの料理にがごめ昆布をアレンジ。
同じ函館生まれのニューフェイス、超大粒大豆「たまふくら」とのコラボも多く見られました。
がごめとタマフクラの麻婆豆腐 |
がごめ風味の冷製ポタージュ |
がごめと若鶏とたまふくらの炒め物 |
||
がごめとたまふくら入り |
がごめとたまふくらの佃煮 |
がごめ野菜たれの冷奴 |
||
がごめ入り厚焼き玉子焼き |
がごめの冷製パスタ |
がごめ昆布蒸しパン |
2011/9/1公開