歌人・石川啄木が魅せられた函館

漂泊の詩人石川啄木の座像が、啄木の愛した砂山跡の大森浜に建つ。周囲は小公園として整備、隣接地には土方・啄木浪漫館も。

【2024年10月31日閉館】啄木小公園近くにある「土方・啄木浪漫館」内の資料館。豊富な資料の展示とともに、精巧な作りの石川啄木の実像ロボットが、自身の生涯について優しく語りかけて紹介する。

旧第一銀行函館支店だった建物を活用して、函館市ゆかりの作家たちの著書や直筆原稿などを収蔵・展示。特に石川啄木関連の資料は充実、全国からも注目されている。

大正10年建築の、質蔵を改造した喫茶＆アンティークショップ。時の流れに思いをはせながら、自家製の寒天と黒蜜を使用したあんみつなどの甘味・軽食が楽しめる。

1907（明治40）年、石川啄木は津軽海峡を越えて函館に降り立つ。青柳町に居を構え、家族を呼び寄せたのがこの付近である。その後、大火に遭遇して札幌に移住。

1879（明治12）年、市民によって造成された公園。ミニ遊園地や動物飼育施設もある。春は花見、秋は紅葉狩り、夏は噴水広場で水遊びをする家族連れでにぎわう。

地蔵堂（通称東海山啄木寺）では、毎年、啄木の命日である4月13日に、啄木忌が行われています。

函館山南端の立待岬近く、石川啄木一族の8人が眠る墓。故人の遺志により、遺骨は病死した東京から函館に運ばれ、函館滞在中に愛していた大森浜を望む場所に葬られた。