箱館塩かすてら

新幹線駅がある木古内（きこない）町のスイーツ店「スイーツギャラリー北じま」が、2008年に発売した新感覚のカステラ。北海道産の小麦と新鮮な道南産の卵が生み出すしっとりとしたきめの細かさと、深みのある味わいが特徴。甘みが強くて、ともすればしつこくなりがちな従来のカステラとは異なり、あっさりとした甘さと素材の旨みが舌の上にさっと広がります。その名の通り原料に塩を使用しているのが味わいの秘密。隠し味として加えている天日干しの海水結晶塩が、全体の味をキリリと引き締めています。

珍しい「塩風味のカステラ」は、函館にちなんだ新商品を作りたいとの発想から生まれました。函館といえば、幕末に長崎などとともに世界に向けて開かれた港街。長崎の名物がカステラであることから、函館にも函館らしいカステラがあってもいいのではと考え、塩ラーメンや海産物のイメージから連想したのが「塩」。従来はカステラの製造過程に塩は使用していませんでしたが、試しに塩を加えて作ってみたところ、意外なほどおいしく仕上がりました。現在では、木古内町生まれの函館名物としてすっかり定着しています。

高級感のある桐箱入りで、贈答品としても人気。価格は、1本（木箱入り） 1620円です。