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秋深まる香雪園で、紅葉ウォッチング

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  • 紅葉
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湯の川地区の高台にある見晴公園。明治時代の豪商・岩船峯次郎氏の別荘として造られた純和風庭園「香雪園」は、市民の憩いの場として開放されています。

秋も深まると、色鮮やかな紅葉を求めて、たくさんの人が詰めかける香雪園。10月下旬からは「はこだてMOMI-G(もみじ)フェスタ」も開催され、ライトアップなどさまざまなイベントも楽しめます。

そろそろどうかな? ワクワクと早る気持ちを胸に訪ねてみました(2011年10月28日)。園内の見どころをご案内しながら、色づき始めた紅葉の様子をたっぷりとお届けします。


◆正面入り口からカエデ並木へ

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正面から入って右手に歩いていくと、大きなカエデの木の間を進む、森のような並木道。
赤や黄色に色づいた木と、みずみずしい緑を保つ木が混ざり合う、フレッシュな紅葉風景が見られました。
並木の間を歩くもよし、木の下の落ち葉のふかふかじゅうたんを踏みしめて、紅葉を見上げるもよし、です。

◆渓流と木製の橋

芝生広場を抜けると、眼下に流れる渓流とそこにかかる木製の橋が見えてきます。香雪園のビューポイントのひとつです。通りかかる方々は、みなさん記念写真をパチリ。

紅葉はまだ三分程度でしたが、水に映る影は風情があります。あたりが色鮮やかな紅葉に包まれて、水面にはらはらと落ちる頃には、どんな絶景になっているのでしょうか。

橋をわたると、すくっと伸びた松林の間にも、美しい色合いのカエデが見えます。松とカエデのハーモニーは、落ち着いた「和」の雰囲気満点です。

 

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◆数寄屋風書院の園亭

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橋を渡って右手には、もうひとつのビューポイントである園亭がたたずんでいます。
茶室の様式を取り入れた、趣のある建物。中に入って、回り廊下から庭の紅葉を眺めることができます。
ちょっとゆがみのあるレトロなガラス戸いっぱいに、秋の景色が広がる様は見事です。

◆緑のセンター付近

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MOMI-Gフェスタのミニライブや体験会などが行われる「緑のセンター」前に、今日いちばんの鮮やかな紅葉を発見!
紅葉の王様といわれる「おおさかずき」の、深紅の葉っぱは華やかそのものです。
センター隣の林も、鮮やかな紅葉と散り敷かれた落葉が美しいコントラストを見せていました。

◆温室横の広場

111028M11.JPG緑のセンター近くには、明治41年に完成したといわれるレンガ造りの温室があります。その横の広場は、端正に刈りこまれた庭木が印象的です。

枝ぶりを生かして、盆栽の松のように仕上げたり、こんもりと丸みをもたせたりと、ユニークな形のツツジの木、しだれ柳を思わせる繊細なモミジなど。ひとつひとつの木をじっくり観察するのも、楽しいものです。

ツツジの枝に、早くも雪に備えての縄がかけられていました。冬将軍には、もう少しだけ待ってもらわないと......。

 

 

 

 

 

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◆おまけ~公園内で見かけたエゾリスと雪虫

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最後に、園内を散策中に出合った、かわいい森の住民たちをご紹介しましょう。
カエデ並木を忙しそうに行き来していたのは、エゾリス。すばしっこくて、カメラマン泣かせです。
そして、木の下を飛び回っていたのは「雪虫」。 雪のようなふわふわのついた虫で、雪の使者とも言われています。

2011/10/28公開

111028M17.jpg見晴公園 
名勝旧岩船氏庭園(香雪園)
函館市見晴町56
入園料 無料
緑のセンター 0138-57-6210
管理事務所 0138-57-7210

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