函館からぐるっと250キロ、道の駅巡りドライブ
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函館を含む北海道の最南部には、10を超える道の駅があります。多くは海を望む好立地にあり、道中の美しい景色を楽しみながら、ご当地グルメを味わったり、バラエティに富んだみやげを買ったりできるのが魅力。函館を出発して、みなみ北海道の道の駅8カ所を巡るドライブルートをご紹介しましょう。走行距離約250kmのロングドライブなので、出発前にガソリンは満タンに、それぞれの道の駅ではしっかり休憩して、安全運転でお楽しみください。
▲みなみ北海道・道の駅巡りドライブ ルートマップ 周遊約250km・運転時間約5時間
◆新幹線駅すぐそば~道の駅「みそぎの郷 きこない」(木古内町)
JR函館駅からほぼ海ぞいを走りながら車で1時間ほど、最初の道の駅に到着。北海道新幹線の駅がある木古内町に、2016年にオープンした道の駅「みそぎの郷 きこない」です。観光コンシェルジュが常駐し、周辺の観光パンフレットがもらえたり、見どころを教えてもらえるので心強い存在。テイクアウトコーナーのキッチンキーコでは、塩味がアクセントの「みそぎの塩ソフトクリーム」や「はこだて和牛コロッケ」などがおすすめです。
施設内にあるパン屋「コッペん道土(コッペンどっと)」は、行列ができる人気店。名物の「ぱくぱく塩パン」は、寒中みそぎ祭りが行われる津軽海峡からくみ上げた海水をじっくり炊いてつくられた「みそぎの塩」を使用。ひと口頬張れば、リッチなバターの味が広がります。
木古内駅の目の前にあり、駐車場からは話題のローカル線・道南いさりび鉄道の線路が見えます。この日は運よく、特別車両のながまれ号にお目にかかることができました。
◆北海道新幹線の展望台が隣接~道の駅「しりうち」(知内町)
木古内町の道の駅から20分ほど走ると、道の駅「しりうち」。近郊の農家から直接届けられる農産物のほか、知内町特産のニラを使ったクッキーや、知内公園の姥(乳母)杉伝説にちなんでつくられた「おっぱい饅頭」など、ユニークなおみやげがあります。
海からは離れていますが、道の駅の真横には北海道新幹線の走る線路があり、隣には新幹線を見下ろせる展望台も。エレベーターがあるので、どなたでも気軽に上ることができます。また、ここから車で1分ほどのところには、新幹線や貨物列車が青函トンネルを出入りする様子が見られる写真撮影台もあります。
◆名横綱・千代の富士の故郷~道の駅「横綱の里ふくしま」(福島町)
知内町の道の駅から国道228号線を20分ほど走ると、次の道の駅「横綱の里ふくしま」に到着です。ここでは、特産のスルメや昆布などの海産物を取り扱っています。
福島町は大相撲の横綱「千代の山」と「千代の富士」の出身地で、2人の功績を讃える横綱千代の山・千代の富士記念館に併設されています。館内には、化粧まわしや横綱、賜杯のレプリカなどを展示。
~ちょっと寄り道〈1〉白神岬
福島町の道の駅を出て10分ほどのところにあるのが、北海道最南端の地「白神岬」。天気がよければ、対岸の青森県竜飛岬周辺が望めます。
◆食堂で海鮮を満喫~道の駅「北前船 松前」(松前町)
白神岬から海沿いを走り、次の目的地は松前町。福島町の道の駅から25分で、道の駅「北前船 松前」に到着です。長屋を彷彿とさせるような平屋建てが特徴。かつて北前船が寄港した福山波止場のあった場所で、松前町を含む北前船寄港地は、2017年に文化庁の日本遺産に指定されました。
地元の海産物加工品を中心とした物産・産直品売店コーナーのほか、松前産の本まぐろを使った丼など、津軽海峡を眺めながらこだわりメニューを味わえる「うみかぜ食堂」があります。
建物内からもオーシャンビューが楽しめますが、おすすめは外のウッドデッキ。天気がいい日には最高の休憩スポットです。
ウッドデッキの奥には階段があって、磯まで下りることがことができます。夏には磯遊びも楽しそうです。
~ちょっと寄り道〈2〉松前公園
松前といえば松前城。日本最後の日本式城郭で、天守は高台に建っています。現在の建物は1949年の火災後に再建されたもので、資料館となっています。一帯の松前公園は桜の名所で、園内には約250種1万本もの桜の木があり、2カ月近く花を楽しめます。
◆ドッグランや子ども向け遊具も~道の駅「上ノ国もんじゅ」(上ノ国町)
松前町の道の駅から日本海を眺めながら約1時間のドライブで、道の駅「上ノ国もんじゅ」に到着です。おみやげコーナーには特産のフルーツポークや、新鮮な野菜、海の幸など盛りだくさん。上ノ国町のゆるキャラ「カミゴン」の焼印がかわいいどら焼きも。
敷地内に、ポケットモンスターのキャラクターが描かれたマンホール蓋「ポケふた」がありました。みなみ北海道の道の駅で唯一ドッグランがあり、遊具もあるので、子ども連れでも楽しめます。
~ちょっと寄り道〈3〉開陽丸・かもめ島
上ノ国町から次の江差町に向かう道から見える開陽丸。榎本武揚など旧幕府軍が箱館に入港した際に乗船して、ここ江差沖で座礁・沈没したものを、原寸大で復元した記念館です。発掘調査で見つかった遺物などを展示しています。
江差港の一角にあるかもめ島は、江差のシンボル。入り江にある高さ10メートルの奇岩「瓶子岩(へいしいわ)」は、夏の「かもめ島まつり」で町の若者がこの岩に上り、〆縄をかけ替えて大漁を祈願します。
◆日本一小さいと自称 道の駅「江差」(江差町)
上ノ国町の道の駅から約20分、2019年にリニューアルオープンした道の駅「江差」は、自称・日本一小さい道の駅です。売店はなんと、たったの8畳ほど。小さいながらも満足度No.1を目指しています。江差町の老舗和菓子店「五勝手屋本舗」の人気商品も購入できます。
青い法被姿の「繁次郎(しげじろう)」像が駐車場でお出迎え。頭と目玉と鼻が大きく、とても「とんち」のいい男で、江戸時代の江差に実在したと伝えられています。
◆コロッケ自慢の軽食コーナー~道の駅「あっさぶ」(厚沢部町)
海から離れて、江差町の道の駅から15分足らずで、道の駅「あっさぶ」に到着。農産物を中心に、地元の味覚が並びます。厚沢部町はじゃがいもの名産地。メークインで作った焼酎なども販売しています。
軽食コーナーでは、厚沢部産メークインを使ったコロッケを販売。じゃがいもの自然な甘みが口いっぱいに広がります。そのほか、ソフトクリームも人気。
◆2018年オープンのニューフェイス 道の駅「なないろ・ななえ」(七飯町)
峠道を走り、新幹線の新函館北斗駅を通り過ぎると、今回最後の道の駅「なないろ・ななえ」に到着します。厚沢部町の道の駅からは約50分。近代農業発祥の地にふさわしく、特産の王様しいたけをはじめとする旬の野菜や果物が充実しています。
地元で愛され続けている炭酸飲料コアップガラナ味のソフトクリーム。3種類のりんごジュースが味わえる「ききりんごセット」、王様しいたけを使ったコロッケなど、ここならでは商品もいろいろ。
男爵いもの生みの親、川田龍吉男爵の博物館でもあり、ダイニングやショップも備えたTHE DANSHAKU LOUNGEが隣接しています。ここからJR函館駅までは車で約40分です。
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2020/11/2公開