「ARGONAVIS(アルゴナビス)」、函館聖地ガイド
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あなたのテーマでディープな函館
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ロケ地・聖地
函館の大学生バンドの躍進の軌跡を描くメディアミックス作品、「ARGONAVIS from BanG Dream!(アルゴナビス フロム バンドリ!)」。ゲーム、声優によるリアルライブ、小説など、様々な展開が繰り広げられる中、2020年4月~7月にはTVアニメの放映で、さらに注目度がアップしました(7月3日最終回)。
作品中には、八幡坂、函館港、赤レンガ倉庫など、函館の風景が精密に描かれ、その美しい画像が評判です。そこで、作品中の画像と実際の風景写真を集めて、ロケ地ガイドをお届けします。バンドのメンバーが駆け回った函館の街を訪ねてみませんか。
(作品画像はすべて©ARGONAVIS project.)
◆主な登場エリア
◆港が目の前、赤レンガ倉庫が建ち並ぶ「ベイエリア」
函館の代表的な観光スポット。明治時代に建てられたレンガ造りの倉庫が、ショッピングモール、ビアホール、イベントホールなどとして営業しています。
5話で、アルゴナビス(Argonavis)がライバルバンド・ジャイロアクシア(GYROAXIA)の前座として出演したライブハウス(金森ホール)が、金森赤レンガ倉庫の一角にあります(ホールの内部は実際と異なります)。ライブハウスの前で待つ4人の前にリーダーの五稜結人が姿を現すシーンで、この景色が描かれました。
6話でも、メンバーの3人が路上ライブのチラシ配りをするシーンで登場しました。
【七財橋】
ベイエリアの掘割(運河)にかかる石畳の七財橋は、金森赤レンガ倉庫群や函館山を望むビュースポットで、港の風景の一部となっています。
1話で、ボーカルの七星蓮が、バンド加入の誘いを2度目に断った直後に歩いていた場所。橋から金森赤レンガ倉庫「BAYはこだて」の掘割を見つめ、何かを考えるような表情を一瞬見せました。
4話でも、初ライブに声を掛けていた人が誰1人として見に来ないことを知って、落ち込む蓮が歩く場面で描かれました。橋の上で考えを巡らせ、「できることをやらなきゃ、絶対に後悔する!」と、赤レンガ倉庫方面に走り出しました。
6話では、ジャイロアクシアの前座としての演奏を終えたアルゴナビスの5人がここを歩いています。
函館市民熱愛のご当地ハンバーガーレストラン、ラッキーピエロ。その1号店がベイエリアにあります。
4話で、七星蓮・桔梗凛生・白石万浬の3人が集まって話していた場所。五稜結人からのメッセージがスマホに届き、初ライブの場所が決まったことを知ります。
7話では、メンバー5人が今後の活動の方向性についてここで意見を交わしました。その話し合いの途中に万浬が注文していたのが、人気メニューのチャイニーズチキンカレーです。
世界各地で目にすることができるスターバックスコーヒーのなかでも、海が見えるという絶好のロケーションと、なんといっても北海道の「スタバ」で一番の開放感を誇る店です。
3話で七星蓮と白石万浬が会話していた海の見える場所は、2階のテラス席。万浬はここで、お金にこだわる理由を蓮に打ち明けます。夕暮れの美しい光が印象的なシーンです。
函館湾を一周する観光遊覧船のブルームーンは、赤レンガ倉庫の正面から発着。白い船体にブルーのラインの入った姿は、港の風景に華を添えます。
2話で、五稜結人が的場航海と待ち合わせしていた場所。一緒に行った蓮は、歌いたい理由を尋ねられて、子どもの頃の思い出を語ります。
【十字街付近の市電通り】
函館のシンボルである市電は、たびたび作中に登場します。
10話冒頭、ロックフェスに出られなくなったことを知った的場航海と七星蓮が路面電車で移動する場面で、十字街電停付近から函館市地域交流まちづくりセンター方向を望むカットが映りました。
的場航海と七星蓮が載っていたのは、函館市電2002号車。2話、五稜結人・的場航海・七星蓮が桔梗凛生の家を訪ねる際にも乗車しました。
◆函館山のふもとを走る坂が魅力「元町エリア」
【八幡坂】
函館山からの夜景と並んで人気の高い、函館のビュースポット・八幡坂。港に係留展示されている青函連絡船記念館摩周丸が正面に望めます。
1話で、アルゴナビスの拠点であるカフェ「サブマリーナ」でのセッションを終えた五稜結人・的場航海・七星蓮が、蓮のバンド加入について会話する場面で登場。
10話では、ジャイロアクシアのマネージャー摩周慎太郎が、サブマリーナを出た直後にこの坂を下っています。
ところで、バンドにとって重要なスポットであるサブマリーナですが、外観・店内ともにモデルらしき場所は確認できません。前後のつながりを見ると、八幡坂に面した店で、港を背にして坂を上がってくると中ほどの右手にあるようです。しかし、メンバーが店に向かう際は2本隣の基坂を上っていることも多いので、謎のままです。
【元町公園】
基坂を上がると突き当たりに位置して、まるで重要文化財である洋館「旧函館区公会堂(当時は修復工事中)」の前庭のような元町公園。函館港を一望できる絶好のポジションにあります。
6話で、アルゴナビスからの脱退を決意する五稜結人が七星蓮にその理由を打ち明けるシーンで、園内の階段スロープが描かれました。
また、10話では、的場航海と七星蓮が市電で来て、ベンチに座って話すシーンが描かれました。メジャーな野外ライブに出演できなくなったことについて、ジャイロアクシアのボーカル・旭那由多から「運は実力のうち」との電話がかかってきた場所です。
【港が丘通り】
元町の教会群から旧函館区公会堂前にかけての散策路が港ケ丘通り。元町公園の上を通り、景色の開けたところです。
4話で、五稜結人と的場航海がライブハウスでのファーストライブのことを話しました。
【基坂】
坂上に元町公園や旧函館区公会堂が控える基坂。歩道脇にパブリックアートのブロンズ像が並び、目を楽しませてくれます。
2話で、桔梗凛生に歌詞ノートを手渡した七星蓮が駆け上った坂がここです。また3話では、アルゴナビスへの加入を希望していた白石万浬が、坂の下にある相馬株式会社の前を通って、サブマリーナへと坂を上っていきます。
9話では、ロックフェスの出場を決める投票への票が伸びないことについて意見を交わしながら、サブマリーナに向かう5人の背景として描かれています。
◆特徴的なモニュメントが印象的な「函館駅前」
【函館駅前広場】
JR函館本線のターミナルである函館駅。船をイメージしたモダンな駅舎の前に、イベントなども行われる広場があり、パブリックアートOYAKO(親子)が設置されています。
4話で、七星蓮が初ライブのチラシを配った場所。行き交う人の反応は薄かったものの、たまたま通りかかったジャイロアクシアのマネージャー摩周慎太郎がチラシを受け取ってくれた、運命の出会いの場所です。
また6話では、五稜結人と七星蓮が、他のメンバーが見つめる中、路上ライブを行いました。
【摩周丸・ふれあいイカ広場】
函館駅の近く、青函連絡船記念館摩周丸が係留されている若松ふ頭にある「イカ広場」。函館市の魚・いかをモチーフにしたモニュメントがあり、港や函館山を望む絶好のロケーションです。
5話で、五稜結人が的場航海に、ライバルバンド・ジャイロアクシアの前座としてのオファーを断るつもりだと告げる場面で登場します。
6話の冒頭では、五稜結人が自身と音楽とのかかわりを独白しながら一人で摩周丸付近を歩きます。同じく6話では、結人が摩周丸の船尾付近に座り、サブマリーナにいる4人に重大な決意をメールで送信します。
また、9話では函館山が正面に見える夕暮れのふれあいイカ広場で、五稜結人が白石万浬に気がかりなことについて尋ねました。
◆特別史跡を擁する繁華街「五稜郭エリア」
【行啓通り】
函館駅前から市電で17分、五稜郭公園前の電停付近は飲食店が建ち並ぶ繁華街です。
1話では、七星蓮の下校シーンで登場。2話でも、桔梗凛生の家を訪ねた帰りに、五稜結人・的場航海・七星蓮の3人が通りました。
【カラオケ館 函館五稜郭店】
行啓通りぞいにあるカラオケ店。1話で、バンドのボーカルを探していた五稜結人と的場航海が、1人で歌いに来た七星蓮と最初に出会ったカラオケ店として外観が映ります。
【五稜郭タワー】
五稜郭公園に隣接して建ち、展望フロアから五稜郭跡の星形を俯瞰できる五稜郭タワー。五稜郭公園前の電停からは、歩いて15分ほどのところにあります。
5話で、「今は一人になりたいんだよ」とスタジオを飛び出した五稜結人を七星蓮が追い掛ける場面で、白くそびえたつ五稜郭タワーが映りました。
【五稜郭公園】
国の特別史跡に指定されている五稜郭公園は、市民が集う憩いの場。城塞に堀がめぐらされ、橋を渡って郭内に入るようになっています。
5話で、五稜結人と七星蓮が二の橋の上で話をし、結人はかつて札幌で組んでいたバンドのことを打ち明けます。
なお、五稜結人や七星蓮らが通う大学のモデルは函館にはなく、北海道大学札幌キャンパスの景色が描かれています。作中での所在地は明確にされていませんが、五稜郭公園方面にあるように思われます。
2020/6/30公開
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