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山野草の花いろいろ、春の函館山ハイキング

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函館山といえば、「夜景を見るためにロープウェイで上る」というイメージが一般的ですが、じつは歩いて1時間ほどで登れて、手軽に山歩きが楽しめるのをご存じですか。4月から5月にかけて、登山道にはさまざまな春の花が咲き、豊かな自然が満喫できます。山頂に到着したら、夜景とはまた違う広々とした絶景のごほうびが! 函館山に歩いて登る、とびきりのハイキングはいかがですか。
函館山緑地情報
登山道の最新情報 函館山通信(函館市住宅都市施設公社 スタッフブログ)
※函館山散策コースのうち、七曲りコースは落石が発生したため、迂回路を設置しています。十分に注意の上ご通行ください(2023年4月追記)
 
◆まずは、函館山の登り口の「ふれあいセンター」へ
 
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函館山歩きのスタート地点は、ロープウェイの山麓駅近くにある函館山管理事務所「ふれあいセンター」。函館駅前からは、函館バスの「函館山登山バス」で「登山口」バス停下車か、「元町・ベイエリア周遊号」で「ロープウェイ前」下車で、どちらも上り坂を歩いて7~8分でふれあいセンターに到着(ダイヤ等詳細は函館バスホームページ参照)。また、市電の「宝来町」電停からは徒歩20分ほどです。
※2022年5月現在、函館山登山バスは夕方からの運行
 
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最寄りの市電電停・バス停から、ふれあいセンターへの道のりです。
 
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ふれあいセンターへの坂道。護国神社の敷地を左に、函館山展望台を正面に見て上がっていきます。
 
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山小屋風のふれあいセンター。年末年始(12月29日~1月3日)を除いて開館していて、トイレを利用できたり、中で休憩もできます。
 
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函館山散策路のパンフレットを常備。インターネットからもダウンロード可能です。
 
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函館山で見られる花や鳥などの情報もわかります。職員がいる時には、わからないことがあれば気軽に尋ねてみましょう(開館:8:45~17:30)。⇒函館山・ふれあいセンター情報
 
 
◆メインルートは旧登山道コース。山頂展望台へは約1時間
 
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函館山には整備された11の散策路があります。そのなかでも、もっとも利用する人が多く、山頂展望台に直結しているのが旧登山道コース。片道3キロ弱で、ゆっくり登って1時間ほどの道のりです。
 
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ふれあいセンター横からスタート。特別な登山用の準備は必要なく、スニーカーのような歩きやすい靴ならOK。虫よけのために、夏でも長袖、長ズボンが安心です。飲み水を持って出かけましょう。
 
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歩行者用の旧登山道は、最初のほうは車道と交差しているので、気をつけて横断します。3回横断したら、いよいよ車道と別れて、スギ林の中へ。
 
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登山道の途中には、「二合目」などと標高が記された標柱があり、安心。
 
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道の両脇には、可憐な春の花があちらこちらに咲いています。これだけ市街地に近いところで、貴重な山野草が見られるのは嬉しいことです(花の一覧は最後に掲載)。
 
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函館山が要塞として利用されていた時代(明治中期~昭和中期)の石積みが、ところどころに見られます。この中にシマリスが巣を作っていて、ときどき姿を見せることも。
 
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足元にピンクの花びらが落ちているのに気づいて、見上げてみると、ヤマザクラの木がありました。山腹のサクラの花は、4月下旬から5月中旬が見ごろです。
 
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旧登山道は、よく整備されて歩きやすい道ですが、時々現れる段差には注意が必要。これは、山に降った雨を速やかに排水するための、要塞時代からの仕掛けだそうです。
 
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道端には観音さまの姿も見られます。函館山には、江戸末期に端を発する函館山三十三観音が配置されています(現在の観音は第二次大戦後に設置されたもの)。
 
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約100万年前に活動していた火山であった函館山には、なごりの溶岩が露出しているところも。激動の歴史が感じられます。
 
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入口から五合目まで、1.5キロほどで約30分。ところどころにベンチがあるので、休憩しながら歩きましょう。ここで、千畳敷に向かうコースと別れて、山頂を目指して右に進みます。
 
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旧登山道コースは、ヘアピンカーブを繰り返しながら、山頂へ。すれ違う人同士が「こんにちは」と言葉を交わしていきます。
 
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少し道が開けて、山頂展望台が見えてくる七合目。左手はつつじ山駐車場です。ゴールまでもう少し!
 
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ここから展望台までは階段で。途中、2カ所で車道と交差するので、注意して横断しましょう。
 
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山頂のいさりび広場に到着しました。ここからも、街並みが眺められます。
 
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展望台建物内のフードスタンドで、特製ソフトクリームをゲット。体を動かした後のスイーツは格別です。なお、山頂ではカラスが食べ物を狙っているので、ご注意を。
 
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函館山展望台から見た市街地。広々として、夜景とはまた違った清々しい景色が広がっています。初夏には、霧が煙って幻想的な雰囲気になることもあります。
 
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下山は、来た道を戻るほか、ロープウェイも利用できます(下り片道1000円)。乗車して約3分、あっという間に山麓駅に到着です。おつかれさまでした。
 
◆登山道で出会った春の花を紹介します
旧登山道コースで見かけた山野草の花を紹介します(2017年5月7日撮影)。おおむね花期が早いものから順に並べましたが、花の咲き具合は年によって、また場所によって違い、花が終わっているか、まだ咲いていない場合もあります。管理事務所がブログに投稿する「函館山通信」もご参考にどうぞ。なお、函館山の植物の採取は自然保護のために禁止されています。
 
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カタクリ
 
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キクザキイチリンソウ(キクザキイチゲ)
 
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エゾエンゴサク
 
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エンレイソウ
 
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タチツボスミレ
 
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ニリンソウ
 
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ヒトリシズカ
 
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ムラサキケマン
 
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シラネアオイ
 
いかがでしたか。約1時間の山歩きで、これだけの花に出会えた自然豊かな函館山。鳥の声も聞こえて、手軽にトレッキング気分が味わえます。ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
 
2017/5/9公開
 
春におすすめの函館山登山道は、ほかに宮の森コースもあります
 
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春の花をたずねて、函館山「宮の森コース」を歩く

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