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はこぶら記者が体験、バル街29店レポート

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年に2回の「バル街」の日は、古い街並みの残る函館西部地区が熱気に包まれます。

 
バル街とは、5枚3500円(前売り)のチケットと特製マップを片手に参加店をめぐり、各店自慢の料理やお酒を味わい、おしゃべりを楽しむ愉快なイベント。昼過ぎから夜遅くまで、街は大きなカフェ&居酒屋と化し、店をはしごする人たちの笑顔でいっぱいに。
 
この日を待ちに待った「はこぶら」記者5人が、思い思いに楽しんだ2012年春の「バル街」をレポートします。目移りして困るほどの全76店から、五人五色のセレクションが見ものです。
 
 
左上/どこに行こうか作戦会議 右上/「きものdeバル」もちらほら(Bar シェアーズ hishii) 
左下/熱気満点の協賛ライヴも(コントワール) 右下/毎回大人気の生ハム振る舞いサービス(アクロス十字街)
 
 

120422kt09r.jpg◆1人より仲間で回ると、1カ所で2倍美味しい!

1カ所に複数が出店している「アクロス十字街」と「カフェ・ペルラ」を中心に回りました。
ふだんよく行く地元の店でなく、地方から参戦の名店がコーナーを連ねます。
友達と一緒だったので、別々の店からピンチョーを取って分け合ったのがポイント。
2人で2倍味わえて、ちょっと得した気分です。
ル・ヴァンは毎回行って気に入っていますが、今回はやはり、「ミシュランガイド北海道」で1つ星を獲得したので、行ってみました。
締めはラーメンで、完璧!
 
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左/日本バーテンダー協会 函館支部(五島軒) バルでは珍しいカクテル提供。その場で作ってくれます。
 ピンチョーはローストビーフのオニオン添え。ビッグバンドの演奏を聴きながら優雅に。
中/クラブ・ガスバリ・バー(カフェ・ペルラ) 函館の食のプロ集団「クラブ・ガストロノミーバリアドス」による出店。
 メンバーの料理人が手がけた10種類以上のピンチョーのうち、3点を盛り合わせで。ドリンクは奥尻ワイン。
右/石巻復興ボンバール(カフェ・ペルラ) 函館にならってバルイベントを開催している石巻市からの出店。
 蒸しカキのフレッシュトマトがけ、牛たんつくね、笹かまぼこわさびジュレ、三陸春告げわかめの地元の名物4品盛り。
 
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左/八戸バル オステリア デル ボルゴ(アクロス十字街) 自家製ハムの盛り合わせに、豚舌とマッシュルームの串。
 自家製ハムは独特のフレッシュな食感で、ワインのつまみに最高! 思わず「塊でください」と言いたくなるほど。
中左/弘前フレンチレストラン ポルト・ブラン(アクロス十字街) 大鰐(おおわに)産の地鶏(シャモロック)を使った、
 レバーのパテ、胸肉のロール香草風味、もも肉のりんごジュース煮の3品盛り。鶏肉の深いコクと旨みを再発見。
中右/ヴィラ・コンコルディア Le Vent(ル・ヴァン) 「ミシュランガイド北海道」で1つ星を獲得したフランス料理店。
 ピンチョーはローストビーフサンド。ひと口ひと口に深い味わいが広がり、シェフの仕事が感じられました。
右/櫻井らーめん 櫻井家 がごめ塩ラーメンとグラスビールのセット。あっさりとした塩味のスープと細切りの麺が、
 飲んだ後のおなかにするすると入ります。トッピングの刻みがごめ昆布で、混ぜるとスープにわずかなとろみが。
 
 
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◆チケット2冊(10枚)片手に、気の向くままに飲み歩き
バル街は、今回で10回目くらいの参加。
これまでの経験上、チケット5枚(1冊)では足りず、かと言って15枚は飲み過ぎと考え、2冊10枚購入して臨みました。
行く店も同行する友人もあえて事前に決めず、気の向くままのバル街にチャレンジ。結果、沢山の知り合いに会ったり、初めて会う人と会話を楽しんだり。
一方、ある程度回るお店のルートは決めておいた方が、時間のロスが少なく行動できるという反省もありました。
 
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左/天然酵母パン tombolo パンのオープンサンドと道南の地ビール「大沼ビール」のケルシュタイプ。
 地ビールの特徴である深い味わいと、パンのサンドがベストマッチ。
中左/cafe Drip Drop 函館市地域交流まちづくりセンター内のカフェ。沢山の知り合いに出会えるチャンスのある場所。
 地元函館で美味しいと評判のrocaさんのパンを使用したメンチカツのサンド。
中右/八雲イタリアン ダイニングパスタ ピアット(アクロス十字街) 道南の八雲町から初出店。
 八雲牛ととかちマッシュのラグーソース、八雲産ホタテのトマトピューレ、八雲産のタコマリネと、地元産食材を満喫。
右/BAR hanabi 築100年の蔵を改築した、趣のある店内の隠れ家的バー。
 チキンのマーマレード煮とグリル野菜のカレーヨーグルトに、バスペールの生。久々に再会した友人としばし会話。
 
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左/函館珈琲本舗 高島屋珈琲 銀座通り店 昼は自家焙煎珈琲、夜はBARとなる店。
 インドカレーとインドパンにハートランドの生。さすが、本場インドで覚えたというご主人の本格的な味に大満足。
中左/Bar Time 姉妹で営業されているバー。いつものことながら、早い時間帯から店内は超満員に。
 ミートボールのトマト煮込みとガーリックトーストに、レーベンブロイの生を。
中右/酒処 花かるた 今年で酒処として開店30年目、かるた卸として創業130年の歴史ある看板。
 鶏ソーメンと煮物をいただきながら、隣り合った方との会話が弾み、おかわりしてチケットを2枚使用。
右/Le Comptoir」(ル・コントワール) タンドリーチキン、スモークサーモンサラダ、卵のイクラのせ。
 常連客に加えて東京からのお客さんも多く、ライヴもあり賑やか。このあと、Bar Timeに戻って長い夜をお開きに。
 
 
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◆子連れで出陣、飲まない、歩かないバル
独身時代は仲間とわいわいバル街に繰り出していましたが、
今回は初参加の夫と、10カ月になる子どもを連れての参加。
子どもがいるので、夜風に当てないように車で回りました。
駐車スペースや、子どもが安心していられる小上がりがある店はポイント高し。
運転役の私はノンアルコールでしたが、ほかのお客さんとの会話もはずみ、会話があるからバル街は楽しいんだなぁと思いました。
お酒を飲まなくても、歩かなくても、バル街は最高!
 
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左/櫻井ラーメン 櫻井家(Pあり・ 小上がりあり) バルらしい賑やかな店内で、まずは腹ごしらえ! 
 とろっとした、刻みがごめ昆布が添えられたラーメン。あっさりとした函館らしいスープで、温まりました。
中/函館珈琲本舗 高島屋珈琲 銀座通り店(Pあり) お酒を飲めない方におすすめ、高島さんのアイスコーヒー。
 さすが珈琲本舗、おいしいです! スパイスが効いて、とても香り高いカレーのセットをいただきました。
右/レストキャビン キャプテン(Pあり・小上がりあり) 小上がりがあくまで、椅子に腰掛けて待つことができました。
 時間が遅かったためハンバーグは売り切れで、チキンソテー。普段の日にも来てみようと思いました。
 
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左/cafe mountainBOOKs+月夜のうさぎ(Pあり) 皆さん歩いて回っているので、駐車場には意外に余裕が。
 鮭のマリネとノンアルコールビール。お酒は入ってなくても、窓から見える夜景とにぎやかな雰囲気に酔えました。
右/酒処 花かるた(小上がりあり) 食べに食べたバル街、〆もやっぱり食べます。そうめんとおでん!
 おなかいっぱいなのに、そうめんはするりと入るんですよね。お店のママが子供と遊んでくれたので、大助かり。
 
 
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◆バル街をきっかけに、函館出身者でミニ同窓会
今年のバルは、高校時代の同窓生と回る、ミニ同窓会を兼ねての飲み食い歩き。
「どうせなら、バルの時に函館に集まらないか?」という話で盛り上がり、実現しました。
自分以外は皆、首都圏からの帰省で、35年ぶりに顔を合わせた人も。
私は仕事終了後に合流、ほかの皆は前泊して昼からあちこち回っていました。
狭い地域ですから、おなかに合わせて分かれたり、合流したりも自由自在。
楽しい一夜になりました。
写真は「杉の子」が出店した西波止場を外から撮ったもの。港の光が写っています。
 
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左/MOSSTREES(モストゥリー) 私の1軒目。腹ペコで、あっという間に2食分をたいらげましたが、これがまた美味しい。
後からメニューを確認したら「豚のやわらか煮(トマトソース)」。えっ! てっきり牛だと思っていました。ボリュームも充分。
中左/函館珈琲本舗 高島屋珈琲 銀座通り店  そろそろ酒は飲みたくないという者もおり、コーヒーも飲める店に移動。
ここの目玉は何と言ってもカレー。インド北部で味を修得したマスターが作るカレーは絶品です。
中右/舶来居酒屋 杉の子(西波止場2階) 今回は西波止場での出店でしたが、大人の雰囲気でムードは良好。
ここのカマンベールチーズは美味しいんですよね。酒はもちろんスコッチ。窓から見える港の夜景もGOOD。
右/サルティンボッカ イタリアンワイン(白)とピンチョーの「ポルチーニを練り込んだサルシッチェとレンズ豆」。
レンズ豆のことは知りませんでしたが、あっさりで柔らかく美味。このような軽めのものも何軒も回るバルには必要ですね。
番外/Le Comptoir(ル・コントワール) 最後はまったりするためこの店に(酔いが回って撮影するのを忘れました)。
ミュージシャンによる即興ライヴも楽しみのひとつでした。
 
 
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◆昼はノンアルバル、夜は飲んべえバル。ライヴも満喫!
バル街は3回目の参加。
飲み歩き大好きで、ついアルコール+おつまみ系のチョイスに偏りがちだったので、
今回は昼バルに挑戦。うんと離れた店もらくらく回れるように、自転車で出かけました。
もちろん、チケットは夜用にも1冊購入。
一度家に戻ってひと休みして、近所の友人夫婦とゆっくり飲み歩きを。
はこだて工芸舎でひのき屋、コントワールでダンサブルなバンド、
想苑でジャズカルテットなど、ライヴイベントもかなり楽しめました。
 
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左/cafe mountainBOOKs+月夜のうさぎ 14時にスタート。毎回行っているけれど、スイーツは初登場だそう。
 三色パウンド、桜あんのクレープ、桃色寒天は、春らしくてとてもキュート。豆乳ほうじ茶といっしょに。
中/ブランヴェール(はこだて工芸舎) 七飯町の素敵なフレンチレストランの出店。ひのき屋ライヴは大盛り上がり。
洋風イカ飯、豚肉のタイ風、自家製セサミパンに、ドリンクはかぶのスープをセレクト。葉っぱ入りで、絶品です!
右/TACHIKAWA CAFE 重要文化財の古民家カフェで。系列のメゾン・ド・カンパーニュの人気メニュー、
タコの内臓トマト煮込みとモッツァレラチーズトースト。シャンパンはぐっと我慢、さわやかなジャスミンティーで。
 
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左/ロマンティコ ロマンティカ キッシュやピザ、ケーキが人気のカフェ、若者でいっぱい。
クランベリージュースと、6種のキッシュから職人ベーコンとブロッコリーをオーダー。クッキーのおまけも。
中左/丸山園茶舗 昼バルの締めくくりは「絶対ここ」と決めていた丸山園へ。お茶漬けにも惹かれたけれど、
やっぱり抹茶とお菓子のセットにしました。ハスカップの和菓子と、じゃがバターおかき。満足です。
中右/めっし田本 夜バルは6時半、友人がチョイスした居酒屋からスタート。レパートリーが広がります。
ビールで乾杯、つまみは塩麹のげそ揚げ、塩麹のドレッシングサラダ、カボチャだんご。塩麹、大流行。
右/ワインと小皿料理 Comme chez vous(コム シェ ヴ―) 隣のコントワールのライヴを覗きながら並びました。
ピンチョーは、大胆に福島町産ムール貝の白ワイン蒸しとバゲット! これで3人分です。シャブリにぴったり。
 
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左/ビストロ ボンザミ 護国神社坂のお洒落なフレンチレストラン。続いて赤ワインで。
ピンチョーは春がテーマだそうで、とかちマッシュと桜えびの焼ラビオリ、生春巻、鮭とクリームチーズのパテ。
中/Bar シェアーズ hishii さらに坂を上ったところにあるショットバー。店内は雰囲気満点です。
北斗産ツブ貝ととかちマッシュルームのクルトン、コーンポタージュ。お酒はやっぱりウィスキーのロックでしょ。
右/想苑 最後は南の端の想苑へ。ジャズの投げ銭ライヴが耳に刺激的~♪
ビーフとポークの紅茶煮、キンピラ春巻、自家製ピクルスなど盛りだくさんのピンチョーを、赤ワインで。
 
参加店のみなさま、おいしい料理をありがとうございました!
次回の「函館西部地区バル街」は、2012年9月7日(金)の開催。チケットは1カ月前から前売り開始です。
もしかしたら、どこかでお会いできるかもしれませんね。
 
ちなみに、2012春バル街マップはこちら(6.8MB)、参加店一覧はこちら(9.4MB)です。
 
 
2012/4/28公開
 
 

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