函館の自然満喫!どさんこトレッキング
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北海道のアウトドアシ-ズンが始まりました! 函館の周りには自然がいっぱい。海、湖、山、川と全部そろっていますよ。
アウトドアの遊び方もいろいろですが、手軽に体験できる「ホーストレッキング」はいかがでしょう? 最近、山を歩く「トレッキング」がブームですが、やってみたいけど体力が......。そういう方も、ホーストレッキングなら、歩くのはお馬さんにまかせて、気持ちのよい景色や自然を感じることができます。
さわやかな風の吹く初夏の午前中、親子3人で函館市内の「函館どさんこファーム」を訪ねてみました。
◆優しい「どさんこ」は初心者でも乗りやすさ満点
乗馬(ホーストレッキング)と聞くと敷居が高いような感じがありますが、函館どさんこファームで乗るのは、北海道和種馬である「どさんこ馬」。道産子(どさんこ)と書くとおり、北海道で生まれ育ち、北海道の開拓に一役買った和種の馬です。日本に8種類ある和種馬のなかでは、どさんこ馬は一番頭数が多いのですが、現在では1200頭ほどしかいないそうです。
顔や目が丸く、優しい愛嬌のある顔つきが特徴。体格も、アラブ馬やサラブレットなどの洋種より小さくて、かわいい親しみやすい馬でした。小学生3年生からお年を召した方まで、簡単に楽しむことができます。
どさんこ馬でのトレッキングの利点をいくつかご紹介しましょう。
●顔つきも優しいのですが、性格もおとなしくて、すぐに仲よしになれます。
ふれる機会があったら、ぜひ下あごをさわってみてください。プルプルお肌で、不思議なさわり心地。
ふれる機会があったら、ぜひ下あごをさわってみてください。プルプルお肌で、不思議なさわり心地。
●高さがあまりない馬なので、乗り降りがとても楽。運動不足の私でも、小学生でも、乗り台なしでまたげます。
それでも、実際に乗ってみると目線が変わり、心地よい風が通り抜けますよ(写真右)。
それでも、実際に乗ってみると目線が変わり、心地よい風が通り抜けますよ(写真右)。
●歩き出すと、安定感があります。これは、他の種の馬と違って側対歩(同じ側の前足と後ろ足が同時に出る)で歩くから。
上下の揺れもほとんどなく、傾斜もすいすい行けちゃいます。
上下の揺れもほとんどなく、傾斜もすいすい行けちゃいます。
◆笹藪、林間、草原......自然をゆっくり楽しみながらトレッキング
厩舎の前を通って、いよいよスタート。子どもはインストラクターの方に引き馬をしてもらったので、安心してリズムに身をまかせることができます。初乗馬でも、30分も乗ると馬の扱いに慣れてきますので、いろいろな道にチャレンジしてみましょう。
トレッキングする道は山道で、北海道らしい笹薮の中を進んだり、林間から草原にぬけたり。少し傾斜のあるところや、早歩きなどを体験するときのドキドキ感もたまりません。
小学生の子どもも最初は緊張していましたが、後半はいろいろな景色を見るまでに。インストラクターの方が、途中でキツネの寝床を教えてくれたりして、大人も子どもも楽しめるガイドをしてくれました。歩いてのトレッキングよりゆったりした時間で、周りを見る余裕があるかもしれません。
◆丘の上から函館山と津軽海峡、雄大な景色に感激!
丘の上からは、函館山山頂からみる景色の反対側から、山と津軽海峡と街並みを楽しむことができます。体験した日は、海をおおった一面の霧の上に、函館山がくっきり見えました。幻想的な光景です(最初の写真も)。
函館山は別名「臥牛山」といって、牛が寝そべっているような形にみえるとされます。函館市内の小中学校の校歌には「臥牛」が使われていることが多く、市民にとって函館山は「牛が寝そべっている山」。愛着があります。どちらが頭か、想像してみるのも楽しいですね。
季節によって茂っている草木が違い、春の新緑、夏の空の青、秋の紅葉、冬の雪景色、どれも素敵だと思います。体力に自信がない方でも、函館市内で手軽にできるアウトドア体験観光。ぜひ楽しんでみてください。
私は乗馬初体験でしたが、どさんこ馬はおとなしく頭がよいので、手綱で一生懸命に操る感じではなく、見たいほうに寄ってくれる、止まりたい時に止まってくれる、優しい馬でした。
そしてもうひとつ、嬉しいことが。嫌いな虫(飛んでくるのはしょうがないですが)がほとんど気になりません。
アウトドアしてみたいけど、虫が嫌い......という方もぜひ。
アウトドアしてみたいけど、虫が嫌い......という方もぜひ。
親子での体験でよい思い出づくりに! 乗馬姿のかっこいい写真も撮れますよ。
2011/6/22公開
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