函館市内で和スイーツ巡り<その1>
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濃厚なあんこや香り豊かな抹茶、ふんわり白玉…
素材にこだわるレトロな和風スイーツのおいしい店が、函館にもたくさんあります。
心和む優しい甘さで、ほっと一息つきませんか。第1弾は西部地区の4店舗を紹介します。
■茶房 旧茶屋亭
非日常感あふれる茶房で味わう宝石箱のようなフルーツあんみつ
明治末期に建てられた海産商・近藤商会の店舗をリニューアルし、1992年にオープンした「茶房 旧茶屋亭」。伝統的建造物に指定された和洋折衷建築物の中は、洋風の家具を置いた内装と、茶道具や漆器などの純和風の生活用品が融合する大正モダンな雰囲気を再現しており、優雅な空間で半田大士店長の手作り甘味、こだわりのコーヒーが味わえる。
数量限定の「フルーツあんみつ」は、京都から取り寄せる白玉粉を使うモチモチの白玉、角の立った寒天、牛皮など手作りの具材やあんとともに、リンゴやバナナ、オレンジとカットした6種類のフルーツを、彩りも味のバランスも良く和食器に盛り付けた華やかな一皿。赤エンドウ豆をアクセントに、しっとりとしたあんと、黒蜜を掛けたフルーツが織りなす豊かな風味が楽しめる。
茶房 旧茶屋亭
函館市末広町14‐28
11時半~17時(火・木曜定休)
禁煙 駐車場あり キャッシュレス決済利用可
0138-22-4418
■きんぎょ茶屋
ぜんざい、わらび餅、いも餅といろいろな甘味を少しずつ
築100年以上の古民家を利用した和風カフェ「きんぎょ茶屋」。入口の三和土や天井の梁、味のある窓ガラスの引き戸など、当時の面影を残してリノベーションした店内で、ボリューム満点のモーニング、焼きカレーやオムライスといった軽食、スイーツ、サイフォン式コーヒーを楽しめる。
金魚の個体名にちなんだ「羽衣セット」は、和洋をミックスした5種類の甘味を少しずつ盛り合わせたロングセラーメニュー。かのこ豆入りのやわらかな抹茶シフォンケーキ、十勝産小豆を炊いた甘さ控えめの白玉ぜんざい、砂糖じょう油でこんがり焼いた〝道民のおやつ〟いも餅、日替わりの一口スイーツとほとんどが自家製で、女性客を中心に人気を集めている。
きんぎょ茶屋
函館市末広町20-18
5~10月:10時~17時、11~4月:10時~16時半(各30分前ラストオーダー)
水・木曜定休
禁煙 駐車場1台あり
0138-24-5500
■茶房 ひし伊
築100年の土蔵でハイカラなお茶の時間を
護国神社坂沿いで、黒漆喰の外壁が目を引く2棟の土蔵は、1905年、宝来町が〝蓬莱町〟と呼ばれた時代に入村質店が建てた質蔵。21年に増築した正面左側の土蔵は82年に質店の屋号を引き継ぎ、「茶房ひし伊」として新たな歴史を刻んできた。
大正期の柱や梁がそのままに残る開放的な吹き抜けに、函館山の景色が見える蔵特有の小さな窓…。時間が止まっているような、心落ち着く静かな空間で味わえるのは、店長が一つひとつ手を掛けて用意するスイーツや軽食。和の器を彩る「白玉抹茶クリームあんみつ」は、粒とこし両方の良さが出るよう炊いた豆の風味豊かなあんがたっぷり。注文を受けてから茹でる白玉は、やわらかく口当たり滑らかで、自家製の黒蜜を掛けて味わえば、あんや抹茶アイスと織りなす甘みのハーモニーが口いっぱいに広がる。
茶房 ひし伊
函館市宝来町9-4
11時~17時(16時半ラストオーダー)
水曜定休
禁煙 駐車場あり
0138-27-3300
■甘味処 鎌倉
とろける口当たりのわらび餅専門店 手土産や食べ歩きにも
全国50店舗を展開するわらび餅専門店。店名はわらび餅が現代の形になったのが鎌倉時代とされることに由来し、希少な国産本わらび粉をベースに職人の技で練り上げることで、もっちりとした食感ととろけるような口溶け、つるんとしたのど越しに仕上げるオリジナルのわらび餅を提供している。
「函館赤レンガ倉庫店」は、道内唯一の店舗として2023年6月にオープン。1番人気の「鎌倉わらびもち」は、店内で1つ40グラムほどに切り分ける大ぶりなわらび餅に、注文を受けてから香り高いきな粉をまぶし、風味を閉じ込めるように箱詰め。色鮮やかなわらび餅ドリンクは、沖縄の黒糖だけで作られた黒蜜と濃厚な抹茶の相性が絶妙な「浅川園のお抹茶」や鎌倉オリジナルブレンドコーヒーを使う「珈琲ミルク」に、軽くつぶしたわらび餅を入れてストローで飲みやすくした冷たいスイーツだ。
甘味処 鎌倉 函館赤レンガ 倉庫店
函館市末広町13‐9 金森洋物館内
9時半~19時 無休
禁煙 キャッシュレス決済利用可
1000円以上の利用で提携駐車場2時間無料
0138-85-8578
(この記事は、フリーマガジン「ハコラク」2024年3月号から再構成したものです)