函館市内で和スイーツ巡り<その2>
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濃厚なあんこや香り豊かな抹茶、ふんわり白玉…
素材にこだわるレトロな和風スイーツのおいしい店が、函館にもたくさんあります。
心和む優しい甘さで、ほっと一息つきませんか。第2弾は元町・駅前と郊外にある4店舗を紹介します。
■函館 さくら家
函館の郷土料理と楽しむふんわり食感の3色豆腐白玉
歴史的建造物が集まる港が丘通沿いの「函館さくら家」は、手作りあんの甘味と道南の正月に欠かせないくじら汁が味わえる和風喫茶。地元の人や旅行者が、函館の郷土料理を気軽に楽しめるよう、同じ通りにある喫茶店で18年間腕を振るってきた店長が、「甘味茶房花かんろ」として活用されていた築100年を超える旧土沢商店の建物を借りて、2023年11月に店をオープンした。
道産小豆をじっくりと炊くつぶあんの上に黒ゴマアイスや生フルーツを乗せる「くまさんのとうふ白玉パフェ」は、サクラの塩漬けや抹茶で色づけた3色の豆腐白玉とクマ型の最中が器をかわいらしく彩る。水の代わりに絹ごし豆腐を使って練り上げる白玉は、ふんわりモチモチの食感とほのかな豆腐の風味を感じられる。熱々の甘い汁にほどよく効いた塩味がクセになる「おしるこ」にして味わうと、豆腐白玉ならではの食感と風味がより一層際立つ。
函館 さくら家
函館市元町14-6
10時~17時
木曜定休(祝日の場合は営業)
禁煙 キャッシュレス決済利用可
0138-22-9213
■甘味処 抹茶茶房
爽やかな宇治抹茶と濃厚なスイーツのマリアージュ
2019年、ハコビバ内「函館駅前横丁」にオープンした「甘味処抹茶茶房」は函館市末広町にある「Café TUTU」の姉妹店。宇治抹茶に洋風デザートを掛け合わせた、甘さ控えめの大人向けメニューを提供している。
素材を一つひとつ吟味して、和と洋のバランスを調えたスイーツは、日本人はもちろん訪日外国人観光客の心をひきつける盛り付け。冬に登場した新作「スイートポテトと宇治抹茶ソフト」は、温かなスイートポテトの上に、色鮮やかな宇治抹茶ソフトクリームがたっぷり。豊かな香りが鼻腔をくすぐる宇治抹茶パウダーをふんだんに振りかけた「抹茶ティラミス」は、オープン以来不動の人気を誇る一品。ふわとろのマスカルポーネチーズクリームの濃厚さと、しっとりとした抹茶スポンジの爽やかな苦みが織りなす、ぜいたくなハーモニーが楽しめる。
甘味処 抹茶茶房
函館市若松町12-8 ハコビバスクエアサイド 函館駅前横丁内
11時~17時 不定休
禁煙 キャッシュレス決済利用可
1000円以上の利用で提携駐車場1時間無料
0138-24-3030
■Cafe&Bar 月夜の…
絹ごし豆腐が入った手作りゴマ白玉はいつまでもやわらか
函館市湯川町の「月夜の…」は、戸倉町にあるカフェダイニング「月夜のうさぎ」を後進に譲ったオーナーが営むカフェバー。サラダ中心のワンプレートメニューなど食べ応え十分なフード類を揃え、昼飲みもできるようアルコール類も充実。食事やスタッフとの交流を満喫する常連客や観光客で、店は常ににぎわっている。
手作りスイーツは和洋どちらも取り揃え、「ぜんざい」は男性客にも人気。十勝産小豆をつぶさないように炊き、三温糖のまろやかな甘さで小豆本来の味を引き立てる。あんの中から顔をのぞかせるゴマ白玉は、白玉粉と絹ごし豆腐を練り合わせたふわふわの食感。あんと一緒に口に運べば、優しい味に顔もほころぶ。爽やかな後味の抹茶パフェは「スプーンでどこをすくっても、抹茶ソフトとあんが食べられるようにしたかった」と盛り付けを工夫した一品。トッピングのゴマ白玉のやわらかな弾力、下部に敷いたグラノーラのサクサクとした歯触りと、それぞれの食感の違いも楽しい。
Cafe&Bar 月夜の…
函館市湯川町3-2-12
11時~17時(フード16時、ドリンク16時半ラストオーダー)
金・土曜のみ19時~24時も営業 月曜定休
禁煙 駐車場あり キャッシュレス決済利用可
0138-83-2748
■和創菓 ひとひら
工場併設の直営店で作りたての生菓子を親子で気軽に楽しんで
創業82年の老舗菓子メーカー「吉田食品」が、素材にこだわり菓子のおいしさ、楽しさを知ってもらおうと立ち上げた菓子ブランド。工場併設の直営店では、小豆、バター、卵と道内各地の食材を組み合わせ、菓子を一から自社製造。毎朝焼くふわふわ生地のどらやきなど、作りたての生菓子やギフト商品を多彩に揃える。
カフェスペースでは、菓子作りの様子を見ながら店頭商品が食べられ、和菓子店ならではのイートインメニューも充実。天草から煮出す寒天や水ようかん入りの「抹茶ぜんざい」は、大粒小豆・とよみ大納言の粒あんとえりも小豆のこしあんを混ぜ香り高くすっきりと仕上げたあんがたっぷり。道産餅米・風の子もちを蒸かした杵つき餅を使う「おしるこ」は、焼き餅の香ばしさとあんの風味が香り立ち、庭を眺めつつ味わえばホッと安らげる。
和創菓 ひとひら
函館市西桔梗町851-13
9時~18時半(カフェは18時まで) 無休
禁煙 駐車場あり キャッシュレス決済利用可
0138-83-6668
(この記事は、フリーマガジン「ハコラク」2024年3月号から再構成したものです)