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ひと味違う函館を楽しみたい!おいしい朝食の店<その1>

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 豊かな自然と海の幸に恵まれた函館。観光客向けのグルメが充実している一方で、少し足を延ばせば市民に愛される名物メニューがある店も少なくありません。

 いつもとひと味違う函館の味を知りたい、2泊目以降に街なかで食べたい、遅く起きた時に行ける店を知りたい…そんな願望を持ったあなたに、街を散策する中で楽しめそうな店舗をピックアップしました。今回は観光客の皆さんが行きやすい場所にあるお店を紹介します。

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キングベーク 本店(午前7時オープン)

■選べるパンがうれしい〝正統派〟モーニング

 函館市民に広く親しまれている「キングベーク」は1929年創業の老舗ベーカリー。道産小麦と道産バターを使用し本店併設の工場で焼き上げるパン、洋菓子、チョコレートのほか、常に新商品の開発に挑戦し、近年は「おいしい+健康アシスト」をテーマに、腸内環境を整えるというクラーク乳酸菌を加えたおにぎりなど、幅広い商品を展開している。早朝から来店客でにぎわう本店には、ソフト系からハード系、総菜系、スイーツ系、季節限定商品など約110種類のパンがずらり。

 日替わりパンに色とりどりのサラダ、ソーセージ、ゆで玉子などが付いた王道の「モーニングセットA」はカフェスペース限定メニュー。日替わりパンは、オーブンでカリッと焼きバターをぬったトーストをはじめ、バターロールやドイツ・フランス系のプレーンパンなどから選べ、お代わり自由とあって、食欲旺盛な若い世代を中心に人気を集める。ゆっくりと味わい、朝のひとときを過ごしたい。

キングベーク 本店

函館市亀田本町7-8(JR五稜郭駅から徒歩5分)

7時~19時

無休 禁煙 駐車場あり

キャッシュレス決済利用可

☎0138‐45‐0963

 

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レイモンハウス 元町店(午前9時オープン)

■パリッとジューシー!老舗ブランドの絶品ホットドッグ

 函館西部地区にある「レイモンハウス元町店」は、函館土産としても有名な「函館カール・レイモン」の直営店。道南育ちの新鮮な豚肉を原料に、創始者カール・ワイデル・レイモン氏直伝のドイツ伝統製法で作るハム・ソーセージなどを販売しているほか、試食も兼ねてソーセージが主役の軽食を用意している。

 来店客のリクエストで誕生した「ホットドッグ」の具は、肉本来の旨みを堪能できる元町店限定の生ソーセージ・チューリンガーなど5種類を揃える。作り置きはせず、注文を受けるごとに一度ボイルしてから、じっくりとグリルで焼き上げ、同じくグリルであぶった特注パンでサンド。かじりつけば、薄皮とともに弾ける肉汁に葉野菜のシャキッとした食感、香ばしいパンとの調和が口の中に広がり夢中になる。カットした粗挽きソーセージと厚切りベーコン、フライドポテトがゴロゴロと入った「ジャーマンポテト」、サクサクの衣をまとった肉々しい「ハムカツ」といったサイドメニューもおすすめ。

レイモンハウス 元町店

函館市元町30-3(市電「十字街」電停から徒歩5分)

9時~18時(17時半ラストオーダー)

無休 禁煙 駐車場あり

キャッシュレス決済利用可能

☎0138‐22‐4596

 

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パンエスポワール&どんぐり(午前9時オープン)

■パンの楽しみ方を広げる平日カフェ限定セット

 創業20周年を迎えた函館市の「パンエスポワール」が札幌市の人気パン店「どんぐり」とコラボレーションしたカフェ併設店。札幌でしか買えない商品はもちろん、来るたびに違う味に出合える限定パンやスイーツを揃え、閉店1時間前まで焼きたてのパンを用意するこだわりで、店頭には終日多彩な商品が並ぶ。

 広々と明るいカフェコーナーで提供する「選べる!フランスパンのオープンサンド」は、エスポワールの定番フランスパンを使った平日限定セットメニュー。朝食にぴったりな組み合わせの「エッグウインナー」、モッツァレラチーズとトマトでさっぱり味わえる「カプレーゼ」、どんぐりの特製串ザンギに甘酢ダレを絡めた「ポテザンギ」など、6種類から選べる具材はどれも食べ応え十分。ハーフ&ハーフで2種類の味を食べ比べたり、セットのスープにパンを浸したり、フランスパンの新たな楽しみ方を発見できそうだ。

パンエスポワール&どんぐり

函館市亀田本町46-8(JR五稜郭駅前)

9時~19時(平日限定セットは17時ラストオーダー)

不定休 禁煙 駐車場あり

キャッシュレス決済利用可

☎0138‐85‐6338

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COFFEE ROOM きくち(午前9時半オープン)

■コーヒー香るレトロ喫茶で昔懐かしのナポリタンを

 さっぱりとした口当たりのソフトクリームで有名な「コーヒールームきくち」は1973年創業。菊地良子さんが喫茶店「リヴァーサイド」を開業し、81年に現在の場所へ移転し今の店名に。現在は2015年に後を継いだ娘の津田美江さんが従業員とともに店を切り盛りしている。店内は磨き込まれたカウンターや深紅の布張りソファ席を備えた、昔ながらの雰囲気。散歩途中に訪れる年配の常連客、国籍豊かな観光客をはじめ、折からの昭和レトロブームを受けて、写真映えを意識した若い世代も顔を見せるという。

 喫茶店の王道メニュー「ナポリタン」は、オープン以来不動の人気を誇る一皿。ハム、玉ネギ、ピーマンと具材の甘みや苦みをアクセントに、モチモチの太麺に甘酸っぱいトマトケチャップが良く絡む力強い味わいで、フォークが止まらなくなること請け合い。ネルフィルターで丁寧に淹れたドリップコーヒーの香りを深く吸い込めば、体にほんの少し残っていた眠気が抜けていく。

COFFEE ROOM きくち

函館市湯川町3-13-19(函館バス「根崎競技場前」バス停から徒歩1分)

9時半~18時半(ソフトクリームのテイクアウトは19時まで)

無休 禁煙 駐車場あり

店内のみキャッシュレス決済利用可

☎0138‐59‐3495

(この記事は、フリーマガジン「ハコラク」6月号から再構成したものです)


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