「CREATER'S CAMP」で函館のPR動画が完成!
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あなたのテーマでディープな函館
ソニーマーケティング(東京)が主催する、実践型の映像制作講座「CREATER’S CAMP」(クリエイターズキャンプ)が、2024年9月27日(金)~29日(日)に函館市内で開かれました。
プロの映像クリエイターやディレクターに指導を受けながら、参加者が函館市内を撮影し、わずか3日間で函館をPRする動画を制作するという〝過酷な3日間〟に密着しました。
CREATER’S CAMPは「チームで地域のPR映像を制作する」イベント。2023年10月に福島県福島市で初開催され、函館で5回目。北海道が開催地となったのは初めてで、地元函館のほか東京や大阪、名古屋などから男女12人が参加しました。
参加者3人に映像クリエイターなど講師1人、サポートスタッフ2人の計6人で4つのチームを組み、クリエイターやソニーのスタッフらでつくる1チームを加えた計5チームが動画制作に挑みました。
初日は大泉潤市長が会場のホテル万惣(函館市湯川町1丁目15-3)を訪れ、「函館の魅力を発信する作品を作ってくれるのは本当にうれしい。体力的にもハードになりますが、新鮮な感性で作り上げる動画を楽しみにしています」とメッセージを伝えました。
開催地となった函館市は、「主要観光スポット以外の魅力発信」「自然体験コンテンツの普及」「新グルメを活用した富裕層の誘客」の3点を課題に挙げ、ターゲットとなる観光客層を提示。その上で、参加者に1~3分の自治体PR映像を3日間で作成してほしいとオファー。
参加者はCREATER’S CAMPの経験者もいれば、映像表現を一から学びたいという人など動機も技術もそれぞれ。年齢も20代から50代までと幅広く、力を合わせて動画を作ることが求められます。
撮影にあたって函館市が用意したロケ地は33カ所!それぞれ撮影時間やインタビュー取材の可否など制限がある中で、各チームは取り上げる場所やターゲットに加え、どういう映像を撮りたいか、じっくりと練りこんでいきます。
講師からは「観光客が何を求めているかを拾ってあげることが大事です」など具体的なアドバイスもあり、さまざまな映像作品を見ながら絵コンテを作りこんでいきました。
各チームには、ソニーマーケティングから「Cinema Line FX30」などプロ仕様の撮影機材が貸し出されました。
初日に作品イメージを作り込んだ後、各チームは2日目に函館市内に繰り出して早速撮影。講師やソニーマーケティングのスタッフのサポートのもと、メンバーで相談を重ねながらロケを進めました。
自社で訪日外国人向けに国内の観光地などを紹介する動画を制作しているという男性は「撮影スキルや映画テイストの動画制作の技術を高めたいと参加した。函館に観光客を呼べるような動画を目指したい」と意欲十分。他のメンバーとコミュニケーションを積極的にとり、美しい映像と瞬間を追い求めていました。
ロケを終えて、各チームのメンバーはホテル万惣に戻って編集作業に着手。1~3分と映像自体は長くはないものの、映像と効果音のタイミング、カット割りなどを話し合いながら決めていきます。皆さん睡眠時間を削って作業に当たり、納品の直前まで細かい編集を行っていました。
最終日の午後2時からは発表会。4チームがそれぞれの作品をプレゼンしました。
Aチームは外国人旅行客をターゲットに、ビジュアル重視で函館に行きたくなるよう心掛けた構成で、英語でのアナウンス。AI(人工知能)を使ってボイスチェンジャーに活用したそうです。
Bチームは地域で頑張る人たちにスポットを当てたいと、コンブ漁師と函館八幡宮の神職のお2人にインタビューし、30秒ほどの動画を2本作りました。函館市のSNSアカウントでも使えて、「続編」が作れるよう配慮されています。
Cチームは、9月まで函館を舞台に公開された〝あのアニメ〟の劇場版にヒントを得て、函館市内に散らばる「100万ドルの秘宝」を探そうという内容。コメディータッチで、会場には笑いがあふれていました。
Dチームは「写真を撮影しようと函館を訪れた女性」がテーマ。動画を見て多くの人が函館を訪れ、魅力を発信してほしいとの思いを込めたとしています。
評価の対象外でしたが、プロクリエイターらのチームはドラマ仕立てで、5分以上の大作を作っていました。
審査に当たったのは講師やクリエイター7人と函館市観光部1人の計8人。映像美をはじめ、企画構成、自治体PR動画としての質の高さ、自治体の魅力の発信力の4点で厳正に審査した結果…優勝したのはBチーム!
愛知県でプロカメラマンとして活躍するまほぉさん、根室市の看護師片山貴夫さん、東京で社会人映像サークルで活動する八木晋作さんの3人で、映像美とともにPR動画としての質の高さが評価されました。インタビューを中心とした動画づくりを提案したまほぉさんは「喜んでもらえる動画を撮ることができた」と喜びを語っていました。
最後はソニーマーケティング社の川口大輔社長が「今回の経験を生かし、プロフェッショナルとして活躍してほしい」と奮闘に期待し、乾杯。参加者は映像や表現について熱く語り合い、交流を深めていました。
上位3チームの作品はサムネ画像をクリックするとご覧になれます。参加者の3日間の努力の成果をぜひご覧ください!クリエイターズキャンプのウェブサイトもどうぞ。