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新店舗で楽しむ函館の味<その1>

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 老舗や人気店、話題のカフェなど函館・近郊で最近リニューアルした飲食店に、お薦めメニューや空間づくり、新天地での抱負をうかがいました。
 第1弾は函館・西部地区編です。

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函館をイメージした民家でとろけるパンケーキを

 関東から移住してきた岩本光司さん、綾子さん夫妻が西部地区の街並みに魅せられ2019年にオープン。元教会を活用した前店舗の老朽化に伴い、南部坂沿いにあった古民家へと引っ越した。築59年の古民家は中も崩れていたと言い、ハウスメーカー専務の光司さんがプロや仲間の力を借りコツコツと修復し復活。「自分たちがイメージしていた港町・函館をそのまま表現した」と、スカイブルーの窓枠が白壁に映える爽やかな外観に。店内は華やかなティファニーブルーが目を引く入口側をウエーブサイト、冬期間には雪化粧をした中庭が望める奥のスペースをスノウサイトと名付けた。

 口の中でふわりととろける看板メニューの「パンケーキ」は、定番に加えてシャインマスカットやカボチャなど全国各地から取り寄せる旬のフルーツや地元の特産品の野菜をふんだんに使った季節限定品を用意。注文が入ってからメレンゲをしっかりと泡立ててゆっくりと焼き上げ、アイスクリームや生クリーム、手作りソースで味を引き立てる。

café wave snow

函館市元町22‐11

0138‐68‐1895

11時半~17時ラストオーダー

金曜定休(木曜不定休)

※12月~2月は火・水曜定休

禁煙 駐車場あり

キャッシュレス決済利用可 

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ハッチャギCURRYBAR

スパイス香る料理を異国情緒と楽しむ

 無農薬栽培農家や漁師から仕入れた道南食材が主役のスパイス料理やカレーと、道南産を中心とした国産ナチュラルワインがそろう店。2023年に開業し、24年7月にホテル「ハコバ函館」内のレストランへ移転。盛田涼介店主は「住宅街のひっそりとした雰囲気も良かったが、コロナ禍を過ぎて国内外の観光客が戻り、にぎわう西部地区に興味を引かれた」と、物件を探していた。以前から気になっていたこの場所を知人を通じて紹介してもらい、店内から函館湾を望むロケーションが気に入り、移転を決めたという。

 お薦めは14時半から提供するタンドール料理の「大沼あかり農場のタンドリーポーク」で、使うスパイスをあえて2~3種類に抑えて赤身肉の旨みをグッと引き出している。「北斗市おぐに牧場の和牛カレー」は、ホールとパウダー2種類のブラックペッパーを使い、青唐辛子の爽やかな辛さが人気。また、ホテル内レストランということもあり、宿泊客や地元客が利用できる朝食ビュッフェをスタートさせ、サンバルスープなど朝食限定メニューをメインに並べている。

ハッチャギCURRYBAR 

函館市末広町23‐9 ハコバ函館1階

☎0138‐84‐1212

7時~10時(9時最終入店、9時半ラストオーダー)、

11時~22時(ランチ14時半まで、ディナー21時半ラストオーダー)

不定休 禁煙

キャッシュレス決済利用可 

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■カフェ 茶結

築100年近い古民家で昭和レトロな雰囲気に浸る

 キッチンカー「Bu-Bu Cafe茶結」として創業し、宝来町やシエスタハコダテ、本町のホテルなどでの営業を経て2024年で15年目。これまでの集大成として23年、函館山と海を見渡せる弥生坂沿いの築100年近い建物に移転し、昭和レトロな古道具を販売する「道具屋room109」を併設する古民家カフェとしてリニューアル。2階はレンタルスペース「古こか良スペース」として活用し、不定期でイベントも開催している。 

 昔ながらの梁や電灯に郷愁を誘われる店内は、カウンター5席と小さなテーブル席があり、田中優子店主が挽きたての豆でハンドドリップするコーヒーと共に、スパイスを煎った黒いカレーや自家製スイーツを提供。ほろ苦いコーヒーゼリーとエスプレッソ仕立てのコーヒー牛乳プリンが大人の味わいを演出する「コーヒー屋さんのパフェ」や、さっぱりとしたカラメルソースをたっぷり掛けた素朴な味わいの「かためプリン」…。ノスタルジックな気分を盛り上げるスイーツとコーヒーを楽しめば、静かでのんびりとした時間を満喫できる。

カフェ 茶結

函館市弥生町6‐18

☎0138‐85‐6699

11時~18時半(18時ラストオーダー)

月曜定休

※1・2月は冬季休業する場合あり(Facebookにて告知)

禁煙 キャッシュレス決済利用可

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■函館 焼肉 宏楽園

一人でもグループでもくつろげる空間で極上焼肉を

 1977年に大門地区で創業した老舗焼肉店。2007年から利用してきた前店舗に老朽化が目立つようになってきたため、前店舗から近い場所に店を新築し、24年にフルリニューアルオープンした。新店には来店客からの要望をできるだけ多く取り入れており、コロナ禍の影響もあってここ数年問い合わせが増えた完全個室を完備したほか、テレビが見られる一人用のカウンター席も設置。人目を気にせずゆっくり焼肉が堪能できるとあって客足が引きも切らない。

 店内のショーケースにズラリと並ぶA4ランク以上の黒毛和牛、国産、道南産の良質な牛・豚肉、オーストラリア産生ラムに、食事への楽しみも高まる。無煙ロースターでじっくりと焼く肉を引き立てるのは、創業以来の秘伝のタレ。良質な肉に合わせた酒も厳選しており、中でも力を入れているワインはカジュアルな銘柄から一級品までをそろえている。

函館 焼肉 宏楽園

函館市大手町12‐1

☎0138‐26‐4129

17時~21時半(21時ラストオーダー)

火曜定休

禁煙 駐車場あり

キャッシュレス決済利用可 

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■Café&BarNISHIMURA

地域と共に22年、自家製イタリアンと多彩な酒で乾杯

 2002年に旧棒二森屋でイタリアンカフェとして創業。デパートの閉店に伴うビルの再開発を受け、22年からキラリス函館で営業。24年に移転した現在の店舗はバーカウンターのほか7つのテーブル席が並び、営業時間を22時まで拡大。ゆっくり酔えるカフェバーとして新たなスタートを切った。

 看板メニューは22年変わらない「ズワイガニのトマトクリームパスタ」。カニの旨みが溶け込む濃厚ソースは、バゲットで最後まで味わい尽くさずにはいられない。ワイン、シャンパン、ウイスキーと充実したアルコールに合わせて増やしたアラカルトは、自家製ソースに一晩漬け込む豚の骨付きバラ肉を香ばしく焼き、さらに1時間煮込む「スペアリブ」が人気。果物や香味野菜がたっぷり詰まったソースと骨離れしやすいやわらかな肉が絶妙に絡み、数人でシェアするのにぴったりのボリュームだ。西村芳明オーナーは「一時は廃業も考えましたが、地域の方に助けられた。店の前はイベントも多い場所なので、一緒に町を盛り上げていきたい」と笑顔で語る。

Café&BarNISHIMURA

函館市松風町9‐15 フタバヤビル1階

☎080‐4055‐0077

11時~15時(14時半ラストオーダー)

17時~22時(21時ラストオーダー)

月曜定休 禁煙

駐車場あり(5台)

キャッシュレス決済利用可

(この記事は、フリーマガジン「ハコラク」2024年12月号から再構成したものです)


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