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西部地区のおいしい酒場<その1>

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 異国情緒あふれる函館の西部地区には、個性あふれる酒場が点在しています。
 夜景を見た後には立ち飲みや個室居酒屋、ブルワリーなどに立ち寄って、お腹も心も満たされる旅を楽しんでみませんか。

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■居酒屋 宝来東屋

ジューシーな鶏つくねを一期一会の日本酒とともに

 あさり坂の麓近くに暖簾を掲げる大衆居酒屋。1930年創業の「東寿司」をルーツとする「家庭料理居酒屋 東屋」の後継者がいなかったことから、藤川修一社長が「この場所に気軽に集まって飲める場を残したい」と4代目として築70年以上の建物ごと引き継ぎ、2018年にリニューアルオープンした。

 函館市内の飲食店で6年間腕を磨いた秋田谷椋太店長が一人で店を切り盛り。刺身やダシ巻き玉子など定番の居酒屋メニュー、イカを使った郷土料理、本日の一押しを揃え、焼き物はすべて炭火で焼く。看板メニューは国産豚と国産鶏の生肉を一本ずつ串打ちし、備長炭でじっくりと焼き上げる焼き鳥で、24年に登場した「手ごねつくね」は秋田谷店長の自信作。豚の網脂で包んで閉じ込めた鶏ひき肉の旨みが、肉汁とともに口の中にジワッと染み出す食感がクセになる。1人でふらりと立ち寄る近所の人、SNSの情報を頼りに訪れる観光客など、誰もが酒を供に料理を楽しんでいる。

居酒屋 宝来東屋
函館市宝来町20‐9 
☎0138‐76‐2193
17時~22時ラストオーダー
水曜定休 禁煙

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■鳥辰 十字街店
老舗焼き鳥店の2号店「地域に愛される店に」

 大門地区にある老舗焼き鳥店「鳥辰」のフランチャイズ1号店で、2024年10月、昭和の風情が残るアーケード商店街に開店。本店で焼き方を担当していた山﨑直人店長と妻の清美代表が夫婦で切り盛りする。

 串焼きに使用する十勝管内中札内村産銘柄鶏「田舎どり」と十勝産のポークは、産地直送で仕入れるため新鮮。手切り、串打ちと一から仕込み、森町駒ケ岳産の炭火でじっくり焼き上げる。特におすすめの鳥レバーはクセがなく、ふっくらとろけるようなやわらかさで、レバーが苦手な人にも好評。注文を受けてからカットし、焼いた後串に刺すなど、鮮度と絶妙な火加減が味の決め手に。味付けは、あっさりと飽きのこない鳥辰秘伝の特製ダレと、肉本来のうま味を楽しめる塩から選べる。串焼きのほか、牛タン厚焼き、豚スペアリブ、鳥半身焼きなどの一品料理、期間限定のつぶ・たこ串も。

 近隣住民や近場で働く人を中心に、店内は連日大にぎわっており、一人でも仲間同士でも肩ひじ張らず過ごせる気安さが長居を誘う。

鳥辰 十字街店
函館市末広町7-7
☎050-8889-7285
17時~21時(料理20時半ラストオーダー)
火曜定休(ほか不定休あり)
禁煙 駐車場あり
キャッシュレス決済利用可

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■箱館立ち飲み バグ
秘密基地のような店でグラスを傾け、ジビエを味わう

 金森倉庫群近くにある和洋折衷住宅「箱館カネサ佐々木邸」で、2023年にオープン。店主の佐々木康雄代表が長い間空き家だった伝統的建造物を購入し、古写真1枚と昔を知る近隣住民の証言をもとに、創建当時の外観に復元した。一際存在感を放つ白いフォルクスワーゲンが置かれた店内には、棚や床に昭和家電やレトロな自転車が所狭しと並び、隠れ家のような空間に大人の遊び心がくすぐられる。

 フードは、サクサクのピザや生春巻き、予約制の刺身と材料から吟味した一品料理がずらり。肉と玉ネギを串打ちした「室蘭やきとり」がおすすめで、肉は豚ロースや北斗市の食肉処理施設「MOMIJI」から仕入れる鹿肉などを用意。じっくりと火を通したやわらかな肉にかぶりつくと、口の中にジワリと旨みが染み出す。アルコールは元町の蒸留酒販売会社「ビハインド・ザ・カスク」のウイスキーや、自家製レモンシロップのサワーなどを揃える。こぢんまりとした店だからこそ生まれる触れ合いも魅力で、佐々木代表を交えて会話に興じつつ、粋に一杯いただきたい。

箱館立ち飲み バグ
函館市末広町15‐6
080‐5583‐5416
18時~22時
不定休 禁煙

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■ライオンのサム

ビリヤードや音楽を誰もが楽しめる場

 2021年にオープンしたビリヤード店。高橋達店主は、20代から通っていた市内のビリヤード店の閉店を受け、残されたビリヤード台を生かそうと開業を決意。かつて市内3カ所でバーを経営していた経験から、「おいしいお酒やコーヒーを楽しみ、良い音楽を聴きながら、やりたい人はビリヤードをプレーする。それぞれが多目的に過ごせる空間になれば」と、広々とした空間を生かしてライブイベントも開催している。

 一品一品にこだわるフードは、駒場町の手づくりハム・ソーセージの専門店ノイ・フランクの「ウインナー」や素材の旨みと塩気が生きる「生ハムとチーズのトルティーヤ」が人気。定番の「ザージャン麺」は、高橋店主が日本語教師として13年間過ごした中国南西部で出合った味で、国産100%の豚挽肉にタケノコやシイタケを合わせ、ニンニクとショウガを利かせたピリ辛スパイシーなミートソースが、ビールと相性抜群だ。

BARと喫茶とビリヤード ライオンのサム
函館市末広町12‐8 航路/kohro2F
☎090‐3837‐6143
15時~23時(※金・土曜は11時~24時、日曜は11時~23時)
月曜定休 禁煙 駐車場あり 

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■ozigi brewing 函館麦酒醸造所

アロマと食を楽しみ、今までにないビール体験を

 大正末期に建てられた旧本久商店倉庫内で開業した「オジギブリューイング」は、「函館麦酒醸造所」併設のブリューパブ。〝食と酒の街〟として地域を盛り上げようと、函館ならではのオリジナルクラフトビールを生み出し、ワインのように香りを楽しみ、ビールが苦手な人にも愛される新たなビアスタイルを発信している。

 小規模醸造ならではの個性豊かなビールを主役に、地場食材を取り入れた料理を提供するパブでは、瓶入りでも販売する定番6種類に加え、胆振管内厚真町産の希少な生ホップを使った苦味が特徴のIPAビールなどを期間限定で用意。すっきり爽やかな「白すだち」は、肉厚でジューシーな「サーモンルイベのカルパッチョ」と、函館産ブラックベリーと黒ビールを融合させた「ブラックベリーポーター」は、チーズの塩気とイモの甘みの調和が絶妙な「さつまいものブルーチーズ焼き」と合わせたり…。ビール醸造で出た麦芽の残渣をエサにする七飯町産平飼い卵「ゆうたま」を使う卵料理も人気で、卵黄のコクが引き立つクリーミーで濃厚な「カルボナーラ」は、飲みながら数人でシェアするのにもぴったりだ。

ozigi brewing 函館麦酒醸造所
函館市末広町16‐13
☎0138‐24‐2021
17時~22時(土・日曜は14時~)
火・水曜定休 禁煙
キャッシュレス決済利用可 

(この記事は、フリーマガジン「ハコラク」2025年3月号から再構成したものです)


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