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西部地区のおいしい酒場<その2>

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 異国情緒あふれる函館の西部地区には、個性あふれる酒場が点在しています。
 夜景を見た後には立ち飲みや個室居酒屋、ブルワリーなどに立ち寄って、お腹も心も満たされる旅を楽しんでみませんか。

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Diner&Bar 那覇Nafa
米兵のお腹を満たした沖縄のソウルフードで乾杯

 2024年4月にオープンした、七飯町の沖縄料理店「おきなわ家東風平」の姉妹店。アメリカから返還されたばかりの沖縄で育った東風平邦雄さんが、米軍基地近くにあるアメリカンダイナーをイメージして店を立ち上げ、幼い頃から親しんだ思い出の味を提供。忙しい日は妻で沖縄民謡歌手の堀内加奈子さんも駆け付け、三線の音色と共に店をにぎわせている。

 甘みが強くジューシーな「あぐ~豚のソーセージ」やダシ卵に漬けて炒めたくるま麩が肉のような味わいの「ふ~ちゃんぷるー」など、沖縄から取り寄せる食材で本場の味を再現。ダイナーの定番「沖縄タコス」は、コーン100%で香ばしいトルティーヤから手作り。米兵のお腹を満たすため、タコスの具材をご飯に乗せたのが発祥とされる「沖縄タコライス」は、赤身9割の特注牛挽肉に10種類以上のスパイスをブレンドするタコミートとチェダーチーズに加え、レタスとトマトがてんこ盛り。料理を堪能しながら、琉球ガラスのグラスや伝統的酒器〝カラカラ〟に入った泡盛や古酒で喉を潤すと、ゆったりと耳に届く民謡につられ自然と体を揺らしたくなる。

Diner&Bar 那覇Nafa
函館市末広町8‐14
☎070‐2152‐4321
18時~23時(フードは21時ラストオーダー)
金・土曜営業(※ほかの曜日は貸し切り予約のみ営業、要問い合わせ)
禁煙 

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■函館海鮮料理 北斗房

海産問屋直営ならではの地場魚介と酒を個室で

 カニと海産物の卸問屋「三矢水産」が直営する海鮮料理専門店。全席個室の店内は、函館朝市で人気の本店「海光房」の大型生けすを備える開放的な雰囲気とはガラリと変え、江戸時代の画家・伊藤若冲の花鳥画を全面に配した掘りごたつ席やテーブル席が並ぶ気品ある空間に。会食から家族の団らん、カップルのディナーまで、ゆっくり落ち着ける大人の時間を届けている。

 土鍋でグツグツと煮立ち、濃厚なカニダシの香りと共に登場する「元祖こだわり蟹スープ」は、海光房の開業時から提供する看板メニュー。仕入れにより変わる新鮮ネタを揃える「刺身盛り合わせ」は、津軽海峡で水揚げされた本マグロを一本丸ごと仕入れてさばくのが自慢で、海産物に合うように自社開発したガゴメ昆布入りしょう油と提供するこだわりぶり。函館生まれの日本酒「五稜」や熊石地区の海洋深層水の塩を使う青色の「函館塩レモンサワー」など、地域色豊かな一杯を片手に楽しいひとときを過ごしたい。

函館海鮮料理 北斗房
函館市豊川町13‐4
☎0138‐24‐0138
17時~23時(22時ラストオーダー)
不定休 喫煙専用室有り
駐車場あり キャッシュレス決済利用可

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■クラフトビアバー&ファントムブルワリーWhite Seed
ここにしかない一杯に昼も夜も酔いしれる

 2023年に開業した、昼から飲めるクラフトビアバー。築100年以上の古民家を活用した隠れ家のような店には、地元客や国内外の観光客が足を運び、常ににぎわっている。

 自身の醸造所を持たないファントムブルワーの平松祐太郎代表が、道内をはじめ全国各地の醸造所で生み出したビールを含む、12タップの樽ビールや缶ビールを揃え、函館では珍しい海外樽から北海道ブルワリーの希少銘柄までを提供する。常にビールの顔ぶれが変わる中から、平松代表にその日のおすすめを聞いたり、味や香りの好みを伝えてチョイスしてもらったりと、ビール談義に花を咲かせるのも楽しく、3種類を飲み比べられる「フライトセット」が人気。フードは、フライドポテトに具だくさんの自家製トマトソースを絡めて食べるアメリカ発のジャンクフード「ローディッドフライ」、口の中でビールが爽やかに香る和テイストの「豚バラかたまりビール煮込み」など、ビールとの相性を考え抜いた一皿を用意している。温度管理はもちろん、グラスの形状や注ぎ方にもこだわった一杯を料理と味わい、心地よい酔いに浸りたい。

クラフトビアバー&ファントムブルワリーWhite Seed
函館市末広町14-4 
☎090-6219-1071
11時~24時
木曜定休 
禁煙 キャッシュレス決済利用可

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■バルレストラン ラ・コンチャイバスク
地元の恵みを凝縮させた本格スペイン料理に舌鼓

 日本におけるスペイン料理の第一人者・深谷宏治オーナーシェフが腕を振るう。2021年からコロナ禍の影響で休業していたが24年に現店名に改め、メニューを一新して営業を再開した。長期休業を延長している姉妹店「レストランバスク」のスタッフがホールや厨房を担当し、地元食材の良さを存分に引き出したスペイン・バスク地方の料理を、ピンチョスやアラカルト、コースで提供している。

 1917年築の建物「旧深谷米穀店」をリノベーションした大正時代の面影を残す店には、立ち飲み用のカウンター、メインダイニング、和の設えの趣ある個室を用意。「ピンチョス9種類盛り合わせ」は生ハムを除くその日のラインアップから、味や食感、温度、調理法ができるだけ重ならないようにバランスよく組み合わせた、店のこだわりが伝わる一皿。自家製の生ハムやソーセージとともに煮込むスペイン伝統料理「コシード~たまふくら大豆の自家製生ハムの骨のスープ」といった本日の一品を、道南産ワインやシェリー酒と一緒に楽しみたい。

バルレストラン ラ・コンチャイバスク
函館市末広町14‐6 
☎0138‐27‐2181
17時~22時ラストオーダー ※日曜は22時まで(21時ラストオーダー)
月・第1火曜定休 
禁煙 駐車場あり(2台)

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■lamp
多国籍料理とワインで偶然の出会いを分かち合う

 大三坂のほど近く、和洋折衷様式の歴史ある建物を活用したナチュラルワインと小皿料理の店。土間や梁はそのままに、吹き抜けになった店内は、スタンディングカウンターと小さなテーブル席が2つ。東京のエスニック料理店やカフェ、バーで経験を積んだ澤田勇也さん、ひと美さん夫妻が、日本、ベトナム、タイなどの多国籍な家庭料理や焼き菓子を用意し、国内外のワインをはじめ、ハンドドリップコーヒーやハーブティーと共に振る舞っている。

 黒米の台湾おにぎり、厚あげの肉詰めベトナムトマトソース、きのこのバルサミコマリネ…。ショーケースにはテイクアウトでも人気の総菜が並び、スパイスが効いた料理がワインに合うという。レモングラスやコブミカンの葉が香るピリ辛ソーセージ「サイウア」は、パクチーソースと相まってクセになる一品。しっとりやわらかな鶏ハムが乗る「フォー」は、丁寧に煮込んだ鶏ガラスープが滋味深く締めにも最適。ふらりと一杯昼飲みを楽しんだり、深夜のコーヒーで一息ついたり、地元の人も旅行者も一緒に、思い思いの時間を過ごせる場所だ。

lamp
函館市元町30‐10
☎050‐6866‐1092
11時半~16時、19時~23時(22時半ラストオーダー)
※夜営業は木・金・土曜のみ
日・月曜定休

(この記事は、フリーマガジン「ハコラク」2025年3月号から再構成したものです)


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