桜の次は恵山のつつじ、爽快!初夏の山歩き
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函館の街が淡いピンクの花に包まれた桜の季節が終わると、次はつつじの出番です。
なかでも函館市の東部にある恵山は、つつじの名所。5月中旬から6月上旬にかけて、山麓は燃えるようなピンク色の花に覆われます。恵山つつじ公園をぐるりと散策するとともに、その前山の登山道を歩いてみると、見晴らし満点! 山の上からもつつじを楽しめます。
函館の中心街からは約1時間のドライブ。バス便もあるので、ぜひ足をのばして訪ねたいところです。
◆恵山つつじ公園は、まるでつつじの海を歩くよう
恵山の山裾にある「恵山つつじ公園」。毎年5月中旬~6月上旬のつつじまつりには、たくさんの人が訪れます。公園内には遊歩道があり、背丈をはるかに超えるようなつつじの間を散策すると、その迫力に圧倒されそうです。
園内には約4万本が群生。鮮やかなピンク色で、おなじみの星型に開いた花がエゾヤマツツジ(下左)。紅白のしま模様で、小さな風鈴型の花が房になるのがサラサドウダンツツジ(下右)。恵山では、この2種類が咲き競います。
つつじ公園の開花状況は、こちらのサイトでご確認を。2016年の見ごろは5月中旬~下旬と予想されています。花は山裾から上に向かってだんだん咲いていくので、前山の山肌もだんだんつつじ色に染まっていき、長い間楽しめそうです。
◆「森林空間散策コース」を登っていくと、つつじ公園が一望できる
つつじ公園を歩いたら、向かいの前山にもぜひ登ってみたいもの。高さ約200メートルの展望台へ向かう登山道は、階段状に整備された歩きやすい道で、30~40分の散策コースです。
つつじの木が生い茂る中、花の間をくぐるように散策するのは、まさに森林浴気分。振り返ると、公園のつつじが真っ赤なじゅうたんのように広がり、遠くには津軽海峡、天気がいい日は下北半島も望めます。
ちょうどこの季節は、「エゾハルゼミ」という小型のセミの鳴き声が聞こえます。初夏の山に響くジュワジュワジュワの大合唱も、貴重な体験です。
恵山つつじ公園へのアクセス
車で JR函館駅から約1時間、函館空港から約40分
バスで(恵山登山口下車) JR函館駅から「恵山御崎行き」で約2時間、湯の川(湯倉神社前)から約1時間半。
恵山登山口から徒歩約25分
最初の写真/野呂希一
2012/5/24公開
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