高龍寺の「釈迦涅槃図」、120年ぶりに修復 4月15日まで一般公開

投稿日: 2025年04月04日
※函館新聞提供※釈迦涅槃図.jpg

 函館市船見町の国華山高龍寺が収蔵する道有形文化財で、蠣崎波響作「釈迦涅槃図」が、約120年ぶりの修復作業を終えて寺に戻りました。2025年4月15日(火)まで一般公開を行っています。

 釈迦涅槃図は、松前藩蠣崎家の家老で画人としても活躍した蠣崎波響と、寺第11世の華重禅海住職との親交から、住職の求めに対して1811年に贈られたもの。涅槃図としては珍しい双幅の形式で、絵が描かれているのは縦301センチ、横145センチと非常に大きなものです。

 前回の修復・改装は1902年で、寺では2023年にクラウドファンディングを行って修復費用を募ったところ、目標額を大きく超える約1600万円が集まり、24年から横浜市の表具師に依頼して修復作業を行いました。

 繊細に描かれていながらも素地の質感が失われていた部分が修復によって鮮やかによみがえっています。ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

 同寺では毎年4月1日から15日まで一般公開を行っています。入場無料で、時間は9時から16時まで。修復に関するパネル展示も行っています。

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詳細情報

お問い合わせ先

高龍寺

住所

函館市船見町21-11

電話番号

0138-23-0631


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