函館市北方民族資料館
函館市北方民族資料館は、1926(大正15)年に建設された旧日本銀行函館支店の建物を活用したもの。市立函館博物館所蔵のアイヌ民族をはじめとする北方民族資料や、函館の地から輩出した人類学・考古学・民族学の権威である馬場脩(おさむ)氏・児玉作左衛門氏の収集した資料を収蔵・展示しています。興味のある人なら、一日がかりで見学しても満足できそうです。
館内は展示ホールと7つの展示室に分かれており、展示ホールでは、かわいらしいコロポックルが出迎えてくれます。その周りを取り囲むように、幕末から明治初めにかけてのアイヌの生活を描いた「アイヌ風俗12ヶ月屏風」がずらりと紹介されています。展示室では、アイヌ民族、北方民族の衣装や生活用品をはじめとする資料をテーマごとに展示。特に、展示室6・7は旧日本銀行函館支店時代の応接室や支店長室を活用しており、壁側のタイルなどを見ると当時の雰囲気が残っているのも、ここの資料館ならではです。エリアごとに3台のパソコンが設置されて、実物の近くで説明を見ることができたり、大型テレビによるアイヌ文化の紹介も行われています。展示室で特に注目したいのは、アリューシャン列島のアリュートが使っていた皮舟(バイタルカ)で、現在は世界でも数が少なく、学術的にも貴重なものといえます。
さらに、気軽に楽しみながら学習できるようにと、アイヌ民族の伝統的な楽器であるムックリ(口琴)の製作・演奏体験や、アイヌ民族やウイルタ民族の伝統的文様の切り紙細工体験講座も実施。館内では、アイヌ文化に関する書籍や、ムックリ、コロポックルやアイヌ文様ストラップなど、記念品も販売されています。
●ムックリ製作・演奏体験(1週間前までに予約が必要)
料金:1000円 所要時間:約90分 対象:小学4年生以上。1~10名程度
●北方民族文様の切り紙細工体験(受付にて随時)
料金:無料 所要時間:約15分 対象:入館者はどなたでも。1~20名程度
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カテゴリー
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明治・大正の建物
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雨や雪でも楽しめる
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市電から徒歩5分以内
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車イス対応トイレ
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オムツ替えスペース
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英語看板
詳細情報
住所 | 函館市末広町21-7 |
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アクセス情報 |
市電 「末広町」電停 下車 徒歩1分 |
電話番号 | 0138-22-4128 |
利用時間 |
9:00~19:00(4~10月)、9:00~17:00(11~3月) |
休日 |
12月31日~1月3日、展示替え・館内整理時 |
利用料金 |
一般 300円、学生・生徒・児童 150円。共通券あり |
駐車場 |
なし(元町観光駐車場など) |
関連リンク |
函館市北方民族資料館(公益財団法人 函館市文化・スポーツ振興財団) |