山上大神宮
山上大神宮は函館山の麓、幸坂を上りつめたところにあり、山の木々に囲まれた歴史ある神社です。幸坂は旧ロシア領事館あたりから急勾配となっており、上るのが大変ですが、他の坂とはまた異なった景色を眺められます。
社伝によると、室町時代初期に藤坊という修験者がこの地に渡り、亀田赤井川村神明山(しんめいさん)に草庵を結び、伊勢神宮の御霊をいただいたのが始まりと伝えられています。その後、1655(明暦元)年5月、尻澤辺村(現在の住吉町)に移し、箱館神明宮(しんめいぐう)と称したとも。その後、幸坂の中ほどにあった旧西消防署弥生出張所付近に移転し、社名をこの地の山之上町をとり山上大神宮と改称しました。大火などを経て、現在地に移転したのは1902(明治35)年のことです。
幕末の頃、8代宮司であった沢辺琢磨(旧名山本数馬)は、土佐藩士で、坂本龍馬、武市半平太とは親戚関係にありました。彼は、新島襄が海外渡航を夢見て箱館にやってきた際に、力を貸したといわれています。また、箱館戦争の時、榎本武揚率いる旧幕府軍に加わった桑名藩主松平定敬の御座所に使用されるなど、歴史的にも見どころある神社です。
こちらの神社の祭神は、天照皇大神と豊受大神を主祭神に、何度も合併合祀をしているため、多くの神様がまつられているというのも特徴のひとつ。学業成就の神様「菅原道真公」、安産祈願の神様「木花開耶姫命」などがおまつりされています。本殿は、神社建築では唯一、函館市の景観形成指定建築物になっています。
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英語看板
詳細情報
住所 | 函館市船見町15-1 |
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アクセス情報 |
市電 「函館どつく前」電停 下車 徒歩15分 |
電話番号 | 0138-22-1819 |
駐車場 |
なし |