函館YWCA
函館YWCAが学びや平和・人権・環境活動の拠点とする大正時代築造の建物。2016年、国指定「登録有形文化財」に。 2019年に改修し、カフェ&ショップ「リ・ボーン」がオープン。
20世紀初頭、函館の経済界を支える豪商の三代目・渡辺熊四郎が開発・分譲したのが、五稜郭からほど近い松陰町、みどりまち通りの「文化村」と称される一帯です。1 区画 300 坪と広く、前庭・裏庭を設け、屋根は緑色、洋風応接間を作るなどの条件付きで街並みを整えました。函館YWCAが1950(昭和25)年から所有・入居する建物もその一部。1926年(大正15年)に建てられたとされます。
淡いピンク色に塗られた下見板張りの外壁と、緑色の鋼板葺の屋根が印象的。函館に多く見られる洋風建築の側面と、昭和前期の質の高い郊外住宅の趣を示しています。屋根は装飾少なめの荘重なドリス式の角柱で支えられ、玄関上の唐破風(からはふ)を洋風にアレンジ。両開きのドアを擁する正面玄関や、弧を描くように張り出した窓に沿ったソファが残る応接間も、原形は当時のまま残されています。
1981(昭和56)年には、函館の歴史風土を守る会によるコンクールの「名建築番付」に入り、翌年に「歴風保存文化賞」を受賞。2016(平成28)年11月には、国の「登録有形文化財」として登録されました。 五島軒本店旧館、函館中華会館、高龍寺などに続き、函館市内では18番目の登録になります。
函館YWCAは1949(昭和24)年に発足、多世代の学びの場や平和・人権・環境活動の拠点として、長きにわたってこの歴史ある会館を使用してきました。2019(平成32)年には、多くの募金や建材・家具などの現物寄付、市内の廃校からの備品の譲渡、壁塗りやタイル張りを行うDIYサポーターの協力など、函館市や近郊はもとより日本各地から多大な支援を受けて改修を実施。応接間などを活用し、カフェ&ショップ「リ・ボーン」がオープンしました。
ランチや季節のスイーツを楽しめるカフェ、地球や身体にやさしい商品やフェアトレード製品を扱うショップ、新古品の婦人服・服飾雑貨を扱うスリフトショップを展開し、地域に開かれた文化財になっています。開館時間内であれば館内の見学が可能です(要事前連絡)。
ランチや季節のスイーツを楽しめるカフェ、地球や身体にやさしい商品やフェアトレード製品を扱うショップ、新古品の婦人服・服飾雑貨を扱うスリフトショップを展開し、地域に開かれた文化財になっています。開館時間内であれば館内の見学が可能です(要事前連絡)。
カテゴリー
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五稜郭
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歴史的建造物(一般入場可)
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カフェ
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レトロ
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明治・大正の建物
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指定文化財等
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市電から徒歩5分以内
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無料駐車場
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車イス対応トイレ
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オムツ替えスペース
詳細情報
住所 | 函館市松陰町1-12 |
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アクセス情報 |
市電 「杉並町」電停 下車 徒歩4分 |
電話番号 | 0138-51-5262 |
利用時間 |
10:00~16:00(カフェは11:00~14:00) |
休日 |
日・月曜日、祝日、夏期(8月)、年末年始 ※イベントなどにより開館日時が変更になる場合あり |
利用料金 |
無料 |
駐車場 |
無料駐車場あり(15台 ※台数に限りがあるため、なるべく公共交通機関の利用や乗り合わせで) |
関連リンク |
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