史跡垣ノ島遺跡
函館市中心部から約30kmの南茅部エリアにある、縄文早期前半から後期後半にかけての遺跡。竪穴建物跡や盛り土遺構などからなり、2021年7月28日に一般公開開始。
函館市東部の南茅部エリア、太平洋に面した海岸段丘上には約90カ所の縄文時代の遺跡が点在。垣の島川左岸には、広大な縄文遺跡「垣ノ島遺跡」が広がります。これは縄文時代早期前半から後期後半(紀元前7000年~1000年ごろ)のもので、約6000年の長きにわたって縄文人が定住していたことを示す集落跡です。2011(平成23)年、国の史跡に指定。案内板や散策路、体験棟(発掘調査や土器焼きの体験ができる)などが整備され、2021年7月28日に一般公開がスタートしました。
面積約9.3ha、縄文中期後半の大型竪穴建物跡をはじめとした各時代ごとの住居跡や、土器や石器の生活用具が見つかっています。また、縄文早期(紀元前7000年~5000年ごろ)の墓からは、子どもの足形を押した足形付土版など、精神性豊かな副葬品も出土されています。
国内最大級である「盛り土(もりつち)遺構」は、縄文前期末から後期初頭(紀元前3000~2000年前後)のもの。長さ190m、幅120mほどの「コ」の字形に、三方が盛り土された遺構です。遺構の中央には小高い丘が配され、この丘に向かって、窪地状の「接合部」とされる通路が作られています。ここは道具や動物の魂を送る祭祀・儀礼の空間である「送り場」と考えられています。
国宝・中空土偶を常設展示する函館市縄文文化交流センターと隣り合っており、センターがある高台から遺跡を一望できるとともに、盛り土遺構の向こうには、日本一の品質を誇る真昆布をはじめ豊かな資源に恵まれる南茅部の海が広がります。
函館市では、すでに公開されている大船遺跡とこの垣ノ島遺跡が、ユネスコ世界文化遺産登録が勧告された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産となっています。
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史跡垣ノ島遺跡 定時解説
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詳細情報
住所 | 函館市臼尻町416番地4ほか(縄文文化交流センターに隣接) |
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アクセス情報 |
「垣ノ島遺跡下」バス停 下車 徒歩5分 |
問合せ先 | 函館市縄文文化交流センター |
電話番号 | 0138-25-2030 |
利用時間 |
9:00~17:00(4月~10月)、9:00~16:00(11月~3月) |
休日 |
12月29日~1月3日 |
利用料金 |
入場無料 |
駐車場 |
無料駐車場あり(函館市縄文文化交流センターと共用) |
関連リンク |
史跡垣ノ島遺跡(函館市) 北海道・北東北の縄文遺跡群 |
備考・補足 |
車の場合は、JR函館駅から約60分 |