市中屋
函館八幡宮から続く参道沿い、市電「谷地頭」電停の目の前にある餅屋さん。現在のお店は1935(昭和10)年からで、前年の函館大火による被害で、隣接する青柳町から移転したものだそう。4代目ご主人とお父様が先代から受け継がれる手法で作るべこ餅は、口コミによる人気で、北海道内の他地域や道外から発送の依頼もあるほどです。
もち米のみから作る、こしあん入りの豆大福と粒あん入りの草大福(各150円)は、重量感があり、豆の風味やよもぎの香りがしっかり。よもぎは5月末ごろ森町の駒ヶ岳で、餅に敷く笹は8月頃に函館近郊で毎年1年分をまとめて採り、冷凍保存して使っているそうです。ぷっくりした外見のベこ餅(150円)は、型を使わず1つ1つ手作り。しっかりとした歯ごたえに、やわらかい黒糖を食べているような気がするほど、黒糖の味が生きています。昔ながらの手作りの餅類は時間がたつと固くなりますが、オーブンで軽く焼くと柔らかさがよみがえります。
1日18個限定販売の黒糖蒸しパン(150円)は、子どもからお年寄りにまで人気。柔らかくもっちりと弾力のある生地に、甘さ控えめの黒糖味。小さな子どものおやつにもぴったりの優しい味わいです。串団子は、こしあん、しょうゆ、ごまの3種類(各150円)。しょうゆはみたらしではなく、白あんとしょうゆを混ぜて練ったあんが新鮮な味わいです。
なお、少量製造のため、購入希望の場合は予約をおすすめします。
谷地頭周辺は、歴史的な博物館やレトロな雰囲気のミニ遊園地「こどものくに」がある函館公園や、津軽海峡を一望できる立待岬にも近い、落ち着いた風情にあふれた地域。和のお菓子が、散策のお供によく似合います。
カテゴリー
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元町・函館山
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和菓子店
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朝10時前から営業
詳細情報
住所 | 函館市谷地頭町26-11 |
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アクセス情報 |
市電 「谷地頭」電停 下車 すぐ |
電話番号 | 0138-23-3027 |
利用時間 |
9:00~16:30(閉店時間変更あり。要問合せ) |
休日 |
不定休(要電話確認) |
駐車場 |
なし |