彩り鮮やか、函館の紅葉レポート2021
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紅葉
寒暖差や日照時間など、きれいな紅葉が見られる条件はいろいろあるようですが、2021年の函館は、いい条件がそろってとびきりの紅葉が見られました。市民の憩う公園や街の街路樹、また、車を走らせて郊外で。ちょうど見ごろの紅葉を、市内在住カメラマンが訪ねました。彩り鮮やかな秋の絶景をお楽しみください。（写真は五稜郭公園のサクラの紅葉）
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函館の紅葉の名所といえば、まずここ。湯の川温泉街近くの高台に位置する見晴公園内の、風景式庭園「香雪園」は、北海道で唯一の国指定文化財庭園で、「名勝」の指定を受けています。（記載以外は10月27日夜、11月1日昼間の撮影）
正面入口からすぐのカエデが、虹のように色づきはじめます。（10月24日撮影）
緑のセンター前のオオサカズキ（イロハモミジ）の赤がひときわ色鮮やか。
青葉に黄色、オレンジ、赤が混じりあって、色とりどり。
100メートル続くカエデ並木の散策路は圧巻の美しさ。
園内奥にある茶室様式を取り入れた園亭付近は、少し遅れて色づきます。
早朝、散ったばかりのモミジのじゅうたんの色鮮やかさも見もの。
10月16日～11月7日は、はこだてMOMI-Gフェスタとして園内をライトアップ。昼間とはまた違った、幻想的な雰囲気に。
17時すぎ、濃いブルーの空と色鮮やかに浮かび上がる紅葉のハーモニーが楽しめます。
【大三坂】
函館山のふもとの20本ほどの坂のなかでも、石畳の美しさと異国情緒あふれる建物群で人気の高い大三坂。ナナカマドの紅葉が街並みを華やかに彩ります。（10月24日撮影）
最上部のカトリック元町教会前。坂を上り下りする人力車もひと苦労。
街路樹のナナカマドは、まず実が赤くなり、葉っぱも追いかけるように赤くなります。
紅葉と坂道の取り合わせ、とても絵になります。
【五稜郭公園】
国の特別史跡に指定されている星形城郭・五稜郭が、公園として一般開放されています。サクラの名所として知られ、秋の紅葉も見事です。（11月1日撮影）
星型にめぐらされた堀を縁どるように植えられたサクラが、見事に紅葉しています。
隣接する五稜郭タワーから展望すると、五稜郭のカラフルな姿が！
江戸時代末期に築造された五稜郭は、しっとり落ち着いた雰囲気。
時代を経た石垣や土塁に、色鮮やかな紅葉が映えます。
【函館公園】
明治時代に市民によって造成された函館公園。国登録文化財の登録記念物（名勝地）に指定され、和洋折衷の園内に様々な木々が植えられています。（10月25日撮影）
明治時代に建てられた洋館に影を落とす、カエデの大木。
松の木の濃いグリーンと、色とりどりの紅葉の対比も鮮やか。
ゆるやかな起伏のある園内は、紅葉をたどりながらの散策にぴったりです。
【桜が丘通】
五稜郭公園からほど近い住宅街にある、サクラ並木。その名も「桜が丘通」として、春のサクラの花のアーチが大人気。秋にも紅葉のアーチが楽しめます。（11月1～3日撮影）
日当たりの関係か、緑の葉っぱと紅葉が入り混じり、美しい色合い。
800mほどの道路沿いに約100本のサクラが植え込まれた住宅街です。
雨の降った次の日には、しっとりした葉っぱのじゅうたんが現れます。
【道道函館南茅部線・垣ノ島遺跡】
函館の郊外・南茅部（みなみかやべ）エリアは、遺跡の世界遺産登録で話題の縄文の里。中心部から車で約1時間、道中の紅葉も見ものです。（10月26日撮影）
史跡垣ノ島遺跡に向かう道道は、矢別ダム、新川汲トンネル、川汲公園あたりの紅葉が見ごたえあります。
いろとりどり、錦おりなす秋の風景。
世界遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつ、垣ノ島遺跡。海をバックにした木々が、さまざまな色合いの紅葉を見せています。
隣接する函館市縄文文化交流センターと、色づく里山。
【恵山】
函館市東部にある活火山、恵山。太古の噴火活動で形成されたダイナミックな景色と、ツツジを中心にした鮮やかな色合いの紅葉が楽しめます。（10月29日～11月1日撮影）
火口原駐車場のツツジ（サラサドウダン）の紅葉と、今も噴気を上げる恵山の山肌。
前山を覆うツツジがオレンジ色に色づいて、じゅうたんのようです。
恵山つつじ公園を散策しながら、色鮮やかなツツジを目の前で見られます。
恵山の画像は函館市恵山支所産業建設課提供
2021/11/9公開
