高龍寺

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創建1633(寛永10)年は市内最古(当時は亀田村に)。現在の船見町の本堂は1899(明治32)年築。山門の総けやきの彫刻が見事。

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函館の、最も古い寺院は「高龍寺」です。電停「函館どつく前」から、なだらかに続く魚見坂を徒歩で上ること10分ほど。まず、ご覧いただきたいのは、敷地を取り囲むようにそびえるレンガ造りの塀です。レンガの長手が見える段と短い面が見える段を交互に並べる「イギリス積み」、1段に長短交互に見えるように並べる「フランス積み」が混在しているのが分かります。境内へ向かう際にくぐる山門は、入母屋造り。瓦葺きの屋根のひさしには、207個とも言われる精緻な彫刻が施されています。龍や獅子、鳳凰など、職人が奏でた芸術美に魅了されることでしょう。
 
松前法源寺末として創建されたのは、1633(寛永10)年。場所は、亀田村(現在の北ガス会社付近)でした。1706(宝永3)年に幸坂下に移転するも、1837(天保8)年、1869(明治2)年と相次いで建物を焼失したため、1879(明治12)年に現在地へ移りました。1888(明治 21)年に火事で焼けた後、1899(明治32)年に総ケヤキ造りの本堂が竣工。1907(明治40)年の大火でも本堂は幸い無事で、東北以北最大とされる山門は1911(明治44)年に完成しました。このほか、1899(明治32)年に開山堂、1916(大正5)年に金毘羅堂、1933(昭和8)年に位牌堂が建立されるなど、高龍寺の長い歴史は形成されてきました。
 
その間、箱館戦争下の1869(明治2)年には、榎本軍傷兵の病舎にあてられました。しかし、乱入した官軍兵士によって傷兵十数名は斬殺されてしまうという惨劇の場に。本堂の右手前にある「傷心惨目(しょうしんざんもく)の碑」は、旧会津藩士たちが亡き先人をしのぶために建立したものです。
 
本堂や山門、鐘楼、金毘羅堂などは、国登録有形文化財です。
 
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詳細情報

住所 函館市船見町21-11
アクセス情報

「高竜寺前」バス停 下車 徒歩1分

電話番号 0138-23-0631
利用時間

開門時間6:00~16:30(本堂に入れる時間9:00~16:00)

休日

無休

利用料金

無料

駐車場

無料駐車場あり(20台)

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